炭素の「結び目」初合成=複雑な構造実現に一歩−名古屋大
名古屋大の研究チームは、炭素と水素で構成されるベンゼンをつなげたリング状の分子(分子ナノカーボン)を使い、結び目や二つのリングを組み合わせた絡み目を合成することに世界で初めて成功した。論文は19日、米科学誌サイエンス電子版に発表される。
筒状の炭素分子カーボンナノチューブの部分構造でもある分子ナノカーボンは、幾何学的な構造の違いで導電性や強度が変わることが知られている。成果はより複雑な構造を自在に作る技術につながると期待される。
名古屋大の研究チームが初合成に成功した炭素分子の絡み目(左)と結び目(右)の構造図(研究チーム提供)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071900126&g=soc
2019年07月19日03時28分 時事ドットコムニュース