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2019/07/05(金) 00:29:05.14ID:rb6Np+xd9https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1194262.html
2019/7/4 18:54
Car Watch
写真:太陽電池パネルを搭載した「プリウス PHV」実証車
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市販モデルの約4.8倍の定格発電電力を電動車の充電に活用
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、シャープ、トヨタ自動車は7月4日、EV(電気自動車)航続距離や燃費向上効果の検証を目的に、高効率太陽電池を搭載した電動車の公道走行実証を7月下旬から開始すると発表した。
実証に向けて、シャープは世界最高水準となる変換効率34%以上の高効率太陽電池セルを車載用にモジュール化した太陽電池パネルを製作。トヨタは「プリウス PHV」のルーフやフード、バックドアなどに同パネルを搭載して、定格発電電力を約860Wまで高めた公道走行用実証車を製作した。
プリウス PHVに変換効率34%以上の太陽電池セルを車載用にモジュール化した太陽電池パネルを搭載
完成した実証車は、太陽電池セルの変換効率は34%以上、定格発電電力は約860Wを実現。駐車時の駆動用バッテリーへの最大充電電力量(日当たり)はEV航続距離で44.5km相当、走行時の駆動用・補機バッテリー系統への最大充電・給電電力量(日当たり)はEV航続距離56.3kmに相当するという。
太陽電池による約860Wの定格発電電力は、太陽電池パネルの高効率化と搭載面積の拡大によって実現したもので、市販されているプリウス PHVのソーラー充電システム装着車(太陽電池セルの変換効率22.5%、定格発電電力180W)と比べて約4.8倍のものとなる。
大幅に発電電力を向上させたことに加えて、市販モデルのプリウス PHVでは駐車中にのみ行なっていた駆動用バッテリーへの充電を、実証車では走行中にも行なえるシステムを採用して、EV航続距離や燃費の大幅向上を見込む。
トヨタでは、愛知県豊田市や東京都などさまざまな走行条件下で走行実証を行ない、太陽電池パネルの発電量や駆動用バッテリーへの充電量などのデータを検証して、今後の車載ソーラー充電システムの開発に活かすことを目的としている。
また、実証データの一部は3者で共有して、NEDOが主催する「太陽光発電システム搭載自動車検討委員会」などで、CO2削減効果をはじめ、充電回数低減などの利便性向上効果などを評価、運輸部門を含めた太陽電池パネルの新規市場創出とエネルギー・環境問題解決への貢献を目指すとしている。