https://www.bbc.com/japanese/48849860
英ブレグジット党、欧州議会で「欧州の歌」に背を向け 英国内で批判も
2019年07月3日
フランス東部ストラスブールで2日、欧州議会が開会し、5月の欧州議会選挙で選ばれた欧州議会議員たちが集まった。イギリスを代表するブレグジット党の議員たちが「欧州の歌」の演奏に背を向ける一方、自由民主党の議員たちは「ブレグジットを止めろ」と書かれたTシャツ姿で出席した。
議会開会式の冒頭でベートーヴェン作曲の交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」をもとにした「欧州の歌」が演奏されると、イギリスの欧州連合(EU)離脱を掲げて国内で圧勝したブレグジット党の議員29人は、一斉に背を向けた。
欧州議会のアントニオ・タジャーニ議長(イタリア)は、「立つかどうかは、敬意の問題だ。欧州連合の価値観に必ずしも共感しなくても、他国の国歌を聞くときは起立するものだ」と批判した。
ブレグジット党のナイジェル・ファラージ党首は、同党議員29人は「明るい反抗心」を示すつもりだと述べていた。さらに、タジャーニ議員の批判に対し、ブレグジット党議員たちを「挑発」するものだと反論した。
ファラージ氏はロンドンのLBCラジオに対して、「欧州連合は今では国だとタジャーニ(議長)が発言したのが、自分にとっての我慢の限界だったと思う」と話した。
一方で、イギリスのEU残留を掲げて当選した自由民主党の議員16人は、「ブレグジットを止めろ」、「ブレグジットなどくそくらえ」と書かれた黄色いTシャツ姿で出席した。
ツイッターでは、ブレグジット党の行動について「 #notinmyname(私の名のもとにではなく、私の代表ではない)」というハッシュタグを使った抗議の投稿が相次いだ。
しかし、同党の欧州議会議員、アン・ウィディコム氏は大勢から「大量の支持」が寄せられているとBBCニュースに話した。
(リンク先に続きあり)
「欧州の歌」に背を向けたブレグジット党の欧州議会議員たち