習氏は27日に安倍晋三首相とも会談する予定だ。夕食会も開き、両国関係の改善を確認する。
日中両政府は習氏の国賓としての日本訪問について2020年春を目指して調整しており、
首脳の相互往来を進める方針で一致する。北朝鮮情勢などを巡って意見交換する。
中国メディアによると、習氏は日本滞在中にロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相との3者会談なども予定している。
中国国営の新華社によると、中国外務省は23日、習近平国家主席が今月27〜29日に大阪を訪れ、
20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席すると明らかにした。
習氏の訪日は2013年の国家主席就任後初めて。G20に合わせてトランプ米大統領と会談する。
米中貿易対立を巡り打開策を見いだせるかが焦点になる。
中国国家主席の訪日は10年11月に胡錦濤国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため横浜を訪れて以来となる。
習氏は副主席だった09年に日本を訪れたことがある。
米中首脳は約7カ月ぶりに会談する。産業補助金や追加関税の扱いを巡る双方の主張は隔たりが大きく、
トップダウンでの解決を探る。
米国は中国の通信機器最大手、ファーウェイへの輸出禁止措置を発動しており中国は猛反発している。議題に上る見通しだ。
北朝鮮の非核化を巡り米中で駆け引きが激しくなっており、首脳会談でもう一つの焦点になる。
習氏は20、21両日に北朝鮮を訪問し、金正恩委員長と会談。非核化の進め方を巡り協議した。
北朝鮮は核施設などの廃棄状況に応じて経済制裁を緩める「段階的非核化」を主張。中国も理解を示している。
米国は完全な非核化を要求しているが、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩氏はトランプ氏から親書を受け取ったと伝えた。
金正恩氏は「素晴らしい内容が盛り込まれている」と述べたという。米中が北朝鮮問題の主導権を握ろうと綱引きしているとの見方がある。
中国本土への容疑者引き渡しを可能にする香港の「逃亡犯条例」改正案を巡り、大規模デモが続く香港情勢も話し合われる可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46471970T20C19A6FF8000/