米仏友好の木、枯れる=関係冷却化を象徴?
ワシントン・ポスト(電子版)など米メディアは10日、トランプ米大統領が、
昨年4月に訪米したフランスのマクロン大統領とホワイトハウスの庭に植えた
オークの幼木が、枯れていたと報じた。地球温暖化対策やイラン政策をめぐる
対立で、米仏関係が急激に冷え込んだことを象徴するようだと伝えている。
幼木は、第1次大戦で米軍がドイツ軍と激戦を繰り広げたパリ東方の
ベローウッドに生えていたもので、マクロン氏は植樹当時「(米仏)両国の
絆を思い出させてくれるだろう」と強調していた。報道陣向けの植樹式典後、
検疫のためいったん掘り返されたが、検疫中に枯れたようだ。
英国やドイツの首脳との関係がぎくしゃくしていたトランプ氏にとって、
同じ経済界出身のマクロン氏は当初「馬が合う相手」と見なされ、
トランプ政権が迎えた初の国賓でもあった。トランプ氏は先週、第2次大戦の
ノルマンディー上陸作戦から75年の記念式典出席のため訪仏した際に
マクロン氏と会談したが、両者の溝は埋まらなかったとみられている。
時事通信社【ワシントン時事】(2019年06月11日20時37分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061100696&g=int&p=20190611at27S&rel=pv
ホワイトハウスの敷地内で植樹するトランプ米大統領(中央左)と
フランスのマクロン大統領(右端)=2018年4月、ワシントン(AFP時事)