九州の大学に無人店舗続々 おにぎり、実験器具も販売
九州の大学の構内で人工知能(AI)を活用した無人店舗の出店が続いている。
昨年4月には佐賀市の佐賀大本庄キャンパスで工具などを販売する無人店舗が
開店。6月には北九州市の九州工業大戸畑キャンパスで無人店舗の実証実験が
始まる予定だ。人手不足対策や人件費削減などを背景に、今後ますます
増えていきそうだ。
佐賀大では、インターネットで工事用資材や工具などを販売する
「MonotaRO(モノタロウ)」(兵庫県尼崎市)が、ITベンチャーのオプティム
(東京)と共同で無人店舗を設置している。 利用するには、スマートフォンなどに
専用のアプリをダウンロードする必要がある。アプリで発行された入店用の
QRコードで店に入り、購入したい商品のバーコードを読み取って決済する流れだ。
工具、作業服の他、実験器具などの研究用品まで約2000種類の品ぞろえで、
研究者や学生らが利用している。来店状況の解析などにAIを使っている。
九工大では6月、弁当やおにぎり、冷凍食品など取扱商品を広げた無人店舗が
オープンする。同大と同大生協、QTnet(福岡市)が開発・運用。スタート段階では、
約15平方メートル、高さ約3メートルのプレハブ店舗での開業となる。
AIを活用したカメラの顔認証機能か、学生証などのICカードで店舗扉を開閉して
入店。客がレジ台に商品をまとめておけば、AIによる画像認識技術で商品情報と
共に購入金額がレジ画面に表示される。支払いには生協ICカードが使えるという。
数年後には、キャンパス内を自動運転で動く「移動無人販売店」を目指している。
トレーラートラックを想定し、トレーラー部分を店舗にして学園祭など
学内イベント開催時などにキャンパス内を自動運転で移動販売する計画だという。
無人店舗は元々、金融業界のATM・キャッシュコーナーで始まった。
その後、ガソリンスタンドのセルフ給油など、さまざまな形で広がってきた。
移動の無人販売について、同大の担当者は「大学キャンパスという広大な敷地が
あるからこそできる実験だ」と意気込み、大学ならではのAI活用の広がりが
注目される。
毎日新聞【山本泰久】 (2019年6月1日 10時34分、最終更新 6月1日 12時01分)
https://mainichi.jp/articles/20190601/k00/00m/040/046000c
佐賀大本庄キャンパスの無人店舗では、スマートフォンでバーコードを
読み取り、商品を購入する=オプティム、モノタロウ提供
九州工業大でオープン予定の無人店舗=九州工業大提供
九州の大学の構内で人工知能(AI)を活用した無人店舗の出店が続いている。
昨年4月には佐賀市の佐賀大本庄キャンパスで工具などを販売する無人店舗が
開店。6月には北九州市の九州工業大戸畑キャンパスで無人店舗の実証実験が
始まる予定だ。人手不足対策や人件費削減などを背景に、今後ますます
増えていきそうだ。
佐賀大では、インターネットで工事用資材や工具などを販売する
「MonotaRO(モノタロウ)」(兵庫県尼崎市)が、ITベンチャーのオプティム
(東京)と共同で無人店舗を設置している。 利用するには、スマートフォンなどに
専用のアプリをダウンロードする必要がある。アプリで発行された入店用の
QRコードで店に入り、購入したい商品のバーコードを読み取って決済する流れだ。
工具、作業服の他、実験器具などの研究用品まで約2000種類の品ぞろえで、
研究者や学生らが利用している。来店状況の解析などにAIを使っている。
九工大では6月、弁当やおにぎり、冷凍食品など取扱商品を広げた無人店舗が
オープンする。同大と同大生協、QTnet(福岡市)が開発・運用。スタート段階では、
約15平方メートル、高さ約3メートルのプレハブ店舗での開業となる。
AIを活用したカメラの顔認証機能か、学生証などのICカードで店舗扉を開閉して
入店。客がレジ台に商品をまとめておけば、AIによる画像認識技術で商品情報と
共に購入金額がレジ画面に表示される。支払いには生協ICカードが使えるという。
数年後には、キャンパス内を自動運転で動く「移動無人販売店」を目指している。
トレーラートラックを想定し、トレーラー部分を店舗にして学園祭など
学内イベント開催時などにキャンパス内を自動運転で移動販売する計画だという。
無人店舗は元々、金融業界のATM・キャッシュコーナーで始まった。
その後、ガソリンスタンドのセルフ給油など、さまざまな形で広がってきた。
移動の無人販売について、同大の担当者は「大学キャンパスという広大な敷地が
あるからこそできる実験だ」と意気込み、大学ならではのAI活用の広がりが
注目される。
毎日新聞【山本泰久】 (2019年6月1日 10時34分、最終更新 6月1日 12時01分)
https://mainichi.jp/articles/20190601/k00/00m/040/046000c
佐賀大本庄キャンパスの無人店舗では、スマートフォンでバーコードを
読み取り、商品を購入する=オプティム、モノタロウ提供
九州工業大でオープン予定の無人店舗=九州工業大提供