伊方発電所3号機 安全性向上評価届出書の提出につい
https://www.yonden.co.jp/press/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/05/24/pr007.pdf
令和元年5月24日四国電力株式会社
当社は、本日、原子炉等規制法に基づき、伊方発電所3号機の安全性向上評価※1
届出書を原子力規制委員会へ提出しました。
本評価は、定期検査終了※2から6ヶ月以内に実施し、原子力規制委員会に届出することとされており、
その準備が整ったことから、本日、届出書を提出したものです。
本評価では、保安活動の実施状況調査、確率論的リスク評価、安全裕度評価等を実施し、
これらの結果を踏まえた安全性・信頼性向上に向けた安全性向上対策を抽出し、今後の安全性向上計画を作成しています。
当社は、今後とも、伊方発電所の更なる安全性・信頼性向上に向けて不断の努力を重ね、
一層の安全確保に万全を期してまいります。
※1:原子力の有するリスクを認識し、新しい知見の把握に努め、必要な安全対策に積極的に取り組むことにより、
伊方発電所の更なる安全性向上を図ることを目的に実施。
※2:初回の安全性向上評価は、再稼働後最初の定期検査終了(平成30年11月28日)から6ヶ月以内に実施・届出することが定められている。
添付資料:伊方発電所3号機の安全性向上評価届出書の概要
以 上
添付資料
伊方発電所3号機 安全性向上評価届出書の概要
1.安全性向上評価について
安全性向上評価は、原子力の有するリスクを認識し、新しい知見の把握に努め、
必要な安全対策に積極的に取り組むことにより、更なる安全性向上を図ることを目的としています。
図1 安全性向上のイメージ(■略)
具体的には、継続的なリスク低減や裕度向上のための改善活動を合理的かつ効果的に検討・実施することを目標として、次のとおり実施しました。
・保安活動の実施状況調査
・確率論的リスク評価
・安全裕度評価 等
↓↓↓
安全性向上対策の抽出
↓↓↓
・総合的な評定
・安全性向上対策の実施計画策定
図2 安全性向上評価の主な流れ
2.安全性向上評価届出書の内容
■略
3.総合的な評定
(1)評定結果
・保安活動の実施状況調査、確率論的リスク評価、安全裕度評価等の評価結果から、更なる安全性向上対策を抽出できました。
・今後とも、継続的なリスク低減や裕度向上のための改善活動を実施してまいります。
(2)安全性向上計画(今後実施)
No、安全性向上対策、概要、実施時期
1 恒設非常用発電機設置工事
既存の非常用電源と異なる冷却方式の空冷式ガスタービン発電機を設置する。
2019 年度下期
2 安全保護系ロジック盤取替工事
安全保護系ロジック盤の取替を実施し、信頼性及び保守性の向上を図る。
2021 年度上期
3 1次系配管取替工事
材料変更等、1次系ステンレス配管の応力腐食割れ対策を実施する。
2021 年度上期
4 確率論的リスク評価結果から得られるリスク寄与が大きい運転操作等に係る教育・訓練
操作失敗等に係るリスク情報を教育・訓練プログラムの策定に活用する。次回の評価時点までに実施予定
(2020 年度上期)
5 原子炉補機冷却水ポンプ待機除外時の原子炉補機冷却水負荷制限運用の整備
原子炉補機冷却水系の機能喪失に至る可能性を低減するための運用を整備する。
次回の評価時点までに実施予定(2020 年度上期)
6 特定重大事故等対処設備として導入する格納容器スプレイ及びフィルタベント
格納容器の過圧による破損に至る可能性を低減できる特定重大事故等対処設備を導入する。
2020 年度下期
7 安全裕度評価結果の教育・訓練
設計想定を超える地震等による事故シナリオを教育・訓練に活用し、運転員等の能力向上を図る。
次回の評価時点までに実施予定
(2020 年度上期)
8 余裕時間評価 結果の手順書への反映
より現実的なプラント挙動を把握するための評価結果を手順書へ反映する。
次回の評価時点までに実施予定
(2020 年度上期)
9 メタクラ(高圧電源開閉装置)保護継電器取替
メタクラ3Dの既設アナログ保護継電器をデジタル保護継電器に取替える。
2019 年度下期
■略