https://mainichi.jp/articles/20190529/ddm/007/030/114000c
中国
新疆・ウルムチ暴動から10年 「ウイグル族収容」非難高まる 当局、「抑圧」否定に躍起
毎日新聞 2019年5月29日 東京朝刊
【北京・浦松丈二】中国新疆ウイグル自治区で漢族とイスラム教徒のウイグル族が衝突して197人(当局発表)が死亡した「ウルムチ暴動」から7月5日で10年を迎える。節目を前に、米国などから中国政府の民族・宗教政策への批判が高まっており、中国当局が反論に追われている。
「我々の理解では(ウイグル族)人口約1000万人のうち300万人近くが施設に拘束されているらしい」。シュライバー米国防次官補は今月3日の記者会見でこう発言した。国連の人権高等弁務官などが指摘していた「100万人以上」という人数を3倍近くに増やした。
これに中国側が強く反発した。「米国は偏見を捨て去り、新疆の問題を利用して中国の内政に干渉することを…
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