https://www.bbc.com/japanese/48250148
流産のリスク、黄体ホルモン投与で軽減=英研究
2019年05月13日
流産や妊娠初期に出血を経験した女性に黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与することで、次の妊娠で流産の確率を下げられると、英バーミンガム大学の研究チームが発表した。
この研究では妊娠中の女性4000人を対象に臨床実験を行った。
流産を2度経験したサマンサ・アレンさん(31)は、8週間にわたって黄体ホルモンを摂取したところ、息子のノアちゃんを授かった。
黄体ホルモンは子宮内膜を維持したり、免疫系を支援したりするのに必要なホルモンで、妊娠時に不可欠なもの。
アレンさんは研究の一環として、妊娠16週まで1日2回、黄体ホルモンの膣用座薬を処方された。
アレンさんによると、黄体ホルモンの投与から1週間で出血が止まり、その後は問題なく妊娠が継続した。
流産を経験した女性が1人でも多く、この効用を得てほしいとアレンさんは話した。
「他の女性が私と同じような苦しみを味わわなくていいようになってほしい。流産は女性に悪影響を及ぼすので」
妊娠した女性の5人に1人が流産を経験する。妊娠初期の出血は、流産のリスクを高めるとされている。
黄体ホルモンの投与はすでに体外受精の一環で行われているため、アレンさんは臨床実験への参加にためらいはなかったという。
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