https://www.bbc.com/japanese/48263174
米司法長官、ロシア疑惑の「発端」捜査を指示 トランプ氏の意向と合致
2019/05/14
アメリカのウィリアム・バー司法長官が、2016年大統領選におけるロシア介入疑惑が浮上したのは、違法な情報収集がきっかけではなかったか捜査するよう指示した。アメリカの複数のメディアが13日、伝えた。
こうした捜査は、ドナルド・トランプ大統領が長い間求めていた。
トランプ氏や同氏の支持者たちは、米連邦捜査局(FBI)や司法省が、2016年大統領選でトランプ陣営の選挙活動を違法に監視していたと主張している。
米メディア報道によると、バー氏はコネチカット州のジョン・ダーラム連邦検事を捜査チームの責任者に指名。2016年大統領選で、トランプ陣営に関する情報収集が適法だったか、調べるよう指示したという。
バー氏は先月の議会で、2016年大統領選において、トランプ陣営に対する「スパイ活動があった」との見方を明らかにした。その上で、「問題は十分な根拠があるかだ。私は十分な根拠がなかったとは言っていない。ただ、調べる必要がある」と述べていた。
トランプ氏の利益重視との批判も
トランプ氏側は、バー氏の決定を歓迎。元ニューヨーク市長で現在、トランプ氏の顧問弁護士を務めるルーディ・ジュリアーニ氏は「分別ある選択をした。バー氏は素晴らしい人を選んだ」と述べた。
トランプ氏の別の顧問弁護士ジェイ・セクロウ氏は「ロシア疑惑の発端はしっかりと捜査する必要がある」と話した。
一方、トランプ政権に批判的な立場の人々からは、バー氏はアメリカの司法よりもトランプ氏の利益を重視しているとの批判が出ている。
米ニューヨークタイムズ紙によると、ジェイムズ・ベーカー元FBI長官が機密情報をメディアに漏らした疑いについても、ダーラム氏は調べるという。ベーカー氏は違法行為をしていないと述べている。
(リンク先に続きあり)