https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00000035-mai-soci
無許可納骨堂、15年500柱 横浜市が宗教法人を行政指導
5/9(木) 12:00配信
約15年間、無許可で納骨スペースを販売し約500柱を納骨したとして、横浜市は仏教系宗教法人(同市戸塚区)を墓地埋葬法に基づき行政指導した。法人は無許可の事実を個別に利用者に周知せず、違法状態を防ぐため、無断で約37キロ離れた許可済みの別の納骨施設に遺骨を移していた。法人は運営していた寺院の本堂を解体しており、専門家は「尊厳が必要なお墓の管理がビジネス化していないだろうか」と懸念している。
問題の納骨堂(同市神奈川区)は6階建てビルの4、5階部分にある。JRの駅にも近い国道15号沿いの東京湾岸部にあり、墓石488基と納骨壇70基は当初から許可を得ていた。しかし、市によると昨年10月、納骨堂内のロッカー型の位牌(いはい)壇について「位牌だけでなく、許可が必要な遺骨約500柱も預かっていた」と法人から連絡があり、市は翌月、許可を取るよう行政指導。法人は申請し、4月19日に許可を得た。
墓地埋葬法では、墓地や納骨堂の経営者は都道府県知事、政令市長などの許可が必要と定めている。法人関係者によると、法人は2000年ごろから、位牌壇を納骨可能として1基約60万円で販売したという。位牌壇は狭く、骨つぼは敷地内の倉庫で段ボール箱に入れて保管。小型の骨つぼに一部分骨して位牌壇に安置するケースもあった。
現在の法人代表が08年ごろ、運営を引き継ぐと、無許可状態を問題視する声が上がり、15年3月、500柱を法人が運営する別の納骨施設(神奈川県三浦市)に利用者に伝えないまま移した。こうした事実関係について、法人は昨年11月以降に「横浜市と協議している」などと記した紙を施設内に張っただけで、利用者に個別に説明はしていない。
もともと法人は問題の納骨堂から約9キロ離れた同市戸塚区内の住宅地で檀家(だんか)を抱えた寺院を運営していたが、11年ごろ本堂が解体され、跡地には民家が建てられている。
夫の遺骨を無断で別の納骨施設に移された60代の女性は取材に「張り紙で初めて無許可だったと知った。掲示は小さく、気づかない人も多い。遺骨が移されたことについては何も説明がない。きちんと遺骨を扱ってほしい」と憤った。【加藤昌平、杉山雄飛】
(リンク先に続きあり)
無許可納骨堂、15年500柱 横浜市が宗教法人を行政指導
5/9(木) 12:00配信
約15年間、無許可で納骨スペースを販売し約500柱を納骨したとして、横浜市は仏教系宗教法人(同市戸塚区)を墓地埋葬法に基づき行政指導した。法人は無許可の事実を個別に利用者に周知せず、違法状態を防ぐため、無断で約37キロ離れた許可済みの別の納骨施設に遺骨を移していた。法人は運営していた寺院の本堂を解体しており、専門家は「尊厳が必要なお墓の管理がビジネス化していないだろうか」と懸念している。
問題の納骨堂(同市神奈川区)は6階建てビルの4、5階部分にある。JRの駅にも近い国道15号沿いの東京湾岸部にあり、墓石488基と納骨壇70基は当初から許可を得ていた。しかし、市によると昨年10月、納骨堂内のロッカー型の位牌(いはい)壇について「位牌だけでなく、許可が必要な遺骨約500柱も預かっていた」と法人から連絡があり、市は翌月、許可を取るよう行政指導。法人は申請し、4月19日に許可を得た。
墓地埋葬法では、墓地や納骨堂の経営者は都道府県知事、政令市長などの許可が必要と定めている。法人関係者によると、法人は2000年ごろから、位牌壇を納骨可能として1基約60万円で販売したという。位牌壇は狭く、骨つぼは敷地内の倉庫で段ボール箱に入れて保管。小型の骨つぼに一部分骨して位牌壇に安置するケースもあった。
現在の法人代表が08年ごろ、運営を引き継ぐと、無許可状態を問題視する声が上がり、15年3月、500柱を法人が運営する別の納骨施設(神奈川県三浦市)に利用者に伝えないまま移した。こうした事実関係について、法人は昨年11月以降に「横浜市と協議している」などと記した紙を施設内に張っただけで、利用者に個別に説明はしていない。
もともと法人は問題の納骨堂から約9キロ離れた同市戸塚区内の住宅地で檀家(だんか)を抱えた寺院を運営していたが、11年ごろ本堂が解体され、跡地には民家が建てられている。
夫の遺骨を無断で別の納骨施設に移された60代の女性は取材に「張り紙で初めて無許可だったと知った。掲示は小さく、気づかない人も多い。遺骨が移されたことについては何も説明がない。きちんと遺骨を扱ってほしい」と憤った。【加藤昌平、杉山雄飛】
(リンク先に続きあり)