潮干狩りシーズン 貝毒に注意を すでに食中毒も発生
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190428/k10011899841000.html
2019年4月28日 14時42分、NHK NEWS WEB
大型連休中に潮干狩りを計画している人は注意が必要です。気温が上がるこの時期は有害なプランクトンが増えて貝毒のリスクが高まり、すでに食中毒も発生しているため消費者庁が注意を呼びかけています。
先月、80代の夫婦が大阪 岬町の大阪湾で捕ったムール貝を自宅で調理して食べたところ手や口のしびれなどを発症し、貝毒による食中毒と診断されました。
貝毒は、有害なプランクトンを食べた二枚貝の体内に蓄積され加熱しても毒性がなくならないうえ、大量に食べると体にしびれなどの症状が出て、重症化すると死亡するケースもあります。
消費者庁によりますと、この時期は海水の温度が上がるのに伴って貝毒の原因となるプランクトンが増えるため、特に注意が必要だということです。
このため、全国の都道府県が有害なプランクトンや貝毒の発生状況を定期的に検査して公表しているほか、有料の潮干狩り場の中には独自に安全性を確認している所もありますが、無料の所では検査が行われていない場合もあるということです。
消費者庁は、潮干狩りを計画している人は事前に貝毒の発生状況を確認するとともに、貝を食べて具合が悪くなったら必ず医療機関を受診するよう呼びかけています。