https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190425/k10011896561000.html
IT企業の「ヤフー」のことし3月期の決算は、スマホ決済の利用者に買い物額の一部を還元する
キャンペーンの費用がかさんだことなどから、最終的な利益が40%の大幅な減少となりました。
ヤフーが発表した、ことし3月までの1年間の決算によりますと、売り上げは広告収入などが伸びて
9547億円となり、前の年より6.4%増えました。
しかし最終的な利益は786億円と、前の年よりも40%減少しました。
これはソフトバンクと共同で設立した「PayPay」がQRコードを使ったスマホ決済の利用者を増やすため、
買い物額の最大20%を還元するキャンペーンを行ったことなどで、183億円の損失を計上したためです。
参入が相次ぐスマホ決済をめぐっては、同様の還元キャンペーンを行った「LINE」も、先月までの
3か月間の決算で最終赤字が103億円に膨らむなど、利益を減らしてでも利用者を獲得しようという
競争が激しくなっています。
川邊健太郎社長は記者会見で「キャッシュレス決済の広がりはまだまだだが、伸びしろはある」と述べ、
さまざまなキャンペーンを今後も続けていく方針を示しました。