衆議院沖縄3区の補欠選挙はアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対を訴え、野党側から支援を受けた無所属の新人でフリージャーナリストの屋良朝博氏が自民党の新人を破り、初めての当選を確実にしました。
屋良氏は56歳。沖縄の新聞社・沖縄タイムスで論説委員や社会部長などを歴任し、現在はフリージャーナリストとして活動しています。
今回の補欠選挙は、沖縄県の玉城知事が去年、知事選挙に立候補し失職したことに伴うもので、立憲民主党、国民民主党、共産党、自由党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が支援する屋良氏に対し、自民党の島尻氏を公明党などが推薦し、事実上、与野党が対決する構図となりました。
選挙戦で屋良氏は玉城知事からも支援を受け、選挙区内の名護市辺野古で進められているアメリカ軍普天間基地の移設反対を訴えました。
そして支援を受けた各党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない「無党派層」からも支持を集め、初めての当選を確実にしました。
一方、自民党の島尻氏は辺野古への移設容認の立場で選挙戦に臨みましたが、及びませんでした。
ことし2月の県民投票で辺野古沖の埋め立てに反対が多数となったのに続き、今回の選挙で移設反対を訴えた候補者が勝利したことで、玉城知事は移設阻止に向けた働きかけを強めるものと見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190421/k10011891401000.html?utm_int=news_contents_news-main_001