※ たまたま
2019年4月20日 19時10分 新華社通信
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15日、瀏陽市の山あいにある自宅で車椅子に座る陳美英さん。(長沙=新華社記者/柳王敏)
【新華社長沙4月20日】中国江蘇省南京市の侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館と南京利済港慰安所旧跡陳列館の職員がこのほど、湖南省瀏陽(りゅうよう)市在住の93歳の陳美英(ちん・びえい)さんを日本軍の「慰安婦」制度被害者と新たに確認した。
陳さんは現時点で、湖南省で確認された7人目の存命中の日本軍「慰安婦」制度被害者。今回の確認により、中国国内で認定された存命中の被害者は16人に増えた。
近所に住む94歳の女性によると、日本軍は1944年の春から夏にかけてこの辺りにやって来て、逃げ遅れた村民を集めたという。女性は「日本軍は男女関係なく捕まえた。捕まると男は荷物を担がされ、女は連れて行かれた」と語った。
無理矢理連れて行かれたその日の夜、陳さんは他の女性たちと共に民家の一部屋に閉じ込められ、日本軍に性的暴行を受けた。日本軍による苦痛の日々はその後28日間続き、軍隊の休養と再編をする日本軍に従って湖南省醴陵(れいりょう)市泗汾(しふん)鎮に入った頃、陳さんは病気になり、歩くこともできなくなっていた。
同鎮に住む心優しい老婦人が、日本軍が訓練のために村から出た頃合いを見計らって陳さんをひそかにかくまい、捜索の手からも逃れさせた。日本軍が村を去ると、老婦人は人に頼んで徒歩で2日かけて陳さんの消息を伝えた。陳さんは最終的に家族に担がれて家に戻った。
陳さんはその後、9人の子どもを産み、うち3人が今も健在だ。日頃は四男の妻と暮らしており、息子夫婦や孫らが新しい服や靴を用意している。また、陳さんは政府から毎月380元(1元=約17円)の養老補助金を受け取っている。(記者/阮周囲、柳王敏)
15日、瀏陽市の山あいにある自宅で車椅子に座る陳美英さん。(長沙=新華社記者/柳王敏)
15日、陳美英さんの着替えを手伝う三男の黄啓亮(こう・けいりょう)さん。(長沙=新華社記者/柳王敏)