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平安貴族の優雅な遊び「曲水宴」 上賀茂神社で再現 京都
2019年4月14日 23時05分
庭園の小川に杯を流しながら優雅に和歌を詠む平安時代の「曲水宴(きょくすいのえん)」が、京都の世界遺産、上賀茂神社で再現されました。
曲水宴は、平安時代に貴族の間で流行し、庭園の小川に沿って座った詠み人たちが自分の前に杯が流れて来るまでに和歌を詠みます。
京都市北区の上賀茂神社では、毎年、曲水宴を再現していて、ことしもきらびやかな装束をまとった5人の歌人が境内の小川のほとりに座りました。
14日はあいにくの雨のため、杯は流さず子どもが運びましたが、歌人たちは、ことしの題の「山吹」について、それぞれの和歌を短冊にしたためていきました。神社にはおよそ500人が訪れ、いにしえの優雅な遊びに思いをはせている様子でした。
東京から訪れた80代の男性は「みやびな世界にひたりました。令和の時代も変わらずに続けてほしいです」と話していました。
また、兵庫県の50代の男性は「平成最後となるタイミングに、雨で味わい深い曲水宴を見ることができてすばらしかったです」と話していました。