(雲林 5日 中央社)蔡英文総統は5日、自身の母校である英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で起こった地球儀アートを巡る騒ぎについて、母校であるか否かにかかわらず、不変の事実として台湾が「地球から消えることはない」と述べ、「われわれは主権独立国家だ」と語気を強めた。
蔡総統はこの日、中部・雲林県の道教寺院を参拝した。その後のあいさつでは、「中国のわれわれに対する圧力はますます強まっているが、国際社会の支持も高まりつつある」と述べ、「蔡英文が総統である限り、台湾の主権は必ず守ってみせる」と意気込んだ。
地球儀を模したアートは、先月下旬LSEに設置された。台湾と中国が異なる色に塗られていたことで一部の中国人留学生から不満の声が上がり、学校側は今月3日、学生代表らとの会合で中国の色に統一する方針を固めた。これを受けて台湾の外交部(外務省)が書簡で抗議したほか、台湾人留学生も決定の撤回を求める署名活動に乗り出している。
(葉子綱/編集:塚越西穂)
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