https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190329/k10011866391000.html
患者死亡相次いだ群馬大病院 特定機能病院に再承認へ
2019年3月29日 20時02分医療
腹くう鏡などの手術を受けた患者が相次いで死亡した群馬大学附属病院について、厚生労働省は高度な医療を行う「特定機能病院」に来月1日付けで再び承認することを決めました。
群馬大学附属病院は腹くう鏡などの手術を受けた患者が相次いで死亡していたことが明らかになり、4年前、高度な医療を行う「特定機能病院」の承認を国に取り消され、診療報酬に一定の額が加算される優遇措置を受けられなくなっていました。
病院は、その後、去年5月に再承認を申請し、厚生労働省の社会保障審議会の分科会が病院の診療体制の見直しなど、再発を防ぐ体制が整っているかどうかなどを審議してきました。
その結果、今月の分科会で群馬大学附属病院を「特定機能病院」に再び承認することが決まり、厚生労働省は来月1日付けで再び承認することを決めました。
特定機能病院がないのは全国で群馬県だけで、県や地元の医師会などからも再承認を求める要望が出されていました。
群馬県の大沢知事は「再承認は県内外の多くの方々が待ち望んでいたことであり、誠に喜ばしい。地域医療のさらなる充実のため、医師の養成・確保や高度医療の提供などに大きな役割を果たしていただくことを期待している」というコメントを出しました。