<女川原発>重大事故時、汚染検査場所3候補追加 宮城県、さらに数カ所を検討
東北電力女川原発(女川町、石巻市)の重大事故時に避難住民が放射性物質の汚染検査を受ける「避難退域時検査場所」の候補として、県が新たに3カ所を追加したことが25日、分かった。候補は選定済みを合わせて16カ所となる。県は今後、さらに数カ所の追加を検討するという。
3カ所は登米市豊里運動公園(利用自治体は石巻市)、石巻市河南体育センター(予備)、利府町の三陸沿岸道上り線・春日パーキングエリア(PA、同)。三陸道が検査場所の候補に選ばれるのは初めて。
原発30キロ圏内の3市4町の広域避難計画をまとめる原子力防災協議会作業部会で、検査で渋滞して避難が遅れる恐れがあるとして、候補を増やすよう求める声が出ていた。
ただ、PAで検査を行うことにより、三陸道が検査待ちの車で渋滞すれば緊急車両の通行をも妨げかねず、今後検証が必要になりそうだ。
検査場所では、原発30キロ圏外に避難する住民に汚染検査や除染を実施する。原発30キロ圏内に暮らす住民は約20万人。県は来年度早期に広域避難計画の策定を目指している。
選定済みの13カ所の検査場所は次の通り。
南三陸町歌津総合支所、同スポーツ交流村、登米市中田総合体育館、同登米総合体育館、県迫川防災ステーション、涌谷町・涌谷地区河川防災ステーション、同涌谷スタジアム、美里町南郷体育館、同トレーニングセンター、東松島市鷹来の森運動公園、同大塩市民センター、同学校給食センター、同野蒜市民センター
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2019年03月26日火曜日、河北新報ONLINE NEWS、株式会社 河北新報社