2019年3月20日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190320-OYTET50006/
インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」について、厚生労働省は添付文書の重大な副作用に「出血」の追記を指示した。これを受けて、製造元の塩野義製薬(大阪市)は文書を改訂した。
厚労省によると、この薬を飲んだ後、血便や血尿などの症状が表れた人が25人おり、13人は服薬との因果関係が否定できなかった。亡くなった人も3人いたが、明確な因果関係は確認できなかったという。
改訂後の添付文書には、服用から数日後に出血症状が表れる場合があることも追記され、薬を処方する前に患者や家族に説明するよう医師に求めている。
ゾフルーザは昨年3月の発売以降、錠剤を1回飲むだけで治療効果が期待できる利便性などが注目されている。