もうすぐ桜の季節ですが、なかでも国内外から多くの観光客が訪れる京都。その足として市バスを使う人も多いのですが、その人気ゆえに車内の混雑や時間通りに来ないなどの問題もありました。京都市は少しでも問題を解消しようと、ある改革を始めました。
毎日、多くの人でにぎわう京都。市バスは観光客や市民にとって重要な移動手段です。しかし、利用者を悩ませるある問題が…
「やっぱり多すぎる観光客の方が。来てくれるのはありがたいけど、後ろから乗って、前に人がいっぱいで降りられないことが多いから」(利用者)
確かに、降りるときの運賃の支払いで出口付近が混雑しています。これを少しでも解消しようと、桜の観光シーズンを前に京都市バスは47年ぶりとなる改革を始めました。
「清水寺などの観光名所を巡る100号系統では、『前乗り後ろ降り』の方式がスタートしました」(記者リポート)
京都市バスが採用しているのは後ろから乗って前で運賃を支払って降りる「後ろ乗り前降り方式」。降りるときに前方のドアまで移動するため、人が溜まって混雑が起きることがあります。一方、前から乗った時に運賃を支払い、後ろから降りる「前乗り後ろ降り方式」では、後ろのドアが前方のドアより広く、車両の中央部にあることから前方と後方、両方の乗客がスムーズに降りられるといいます。京都市バスはおととし、「前乗り後ろ降り方式」の実証実験を行い、確かな効果が得られたのだといいます。
「メリットの1つは人の流れがよくなって、アンケートでは8割の人が降りがスムーズだったと。バスの停車時間が(平均)11.5秒短くなっている。道路をバスがさえぎる時間が短くなっているので、少しでも渋滞の緩和になるかな」(京都市交通局 高見孝幸担当部長)
1つのバス停あたりの停車時間が短くなることで渋滞の緩和にもつながったようです。こうした実験の結果を踏まえ、16日、京都駅から清水寺や銀閣寺へ向かう路線での導入が始まりました。利用した人の反応は…
「後ろ降りの方が前の方の人も後ろの人も降りやすいですよね、(降り口が)真ん中なので。そこがスムーズでした」
「いつも後ろから乗るイメージで後ろで待ってたら、前からと案内されて戸惑いました」
「正直うまくいっていると思います。ただ、前に行くお客さんもいるので案内はしっかりしていかないと」(高見孝幸担当部長)
滑り出しは順調のようですが、47年ぶりの改革とあってバスの運転手はまだ慣れていないようです。乗降口が変わったことでバスの停車位置も変更されましたが、感覚が違い通り過ぎてしまっていました。
Q.とまる位置がまちまちですよね?
「頑張って教育します」(高見孝幸担当部長)
今回の変更では、約60台のバスや停留所の改修などに2400万円がかかりました。初日ということで多少の混乱はあったようですが、京都市はこの「前乗り後ろ降り」方式をほかの路線でも広げていきたいとしています。
2019/03/18 20:12 MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190318/GE000000000000027034.shtml
毎日、多くの人でにぎわう京都。市バスは観光客や市民にとって重要な移動手段です。しかし、利用者を悩ませるある問題が…
「やっぱり多すぎる観光客の方が。来てくれるのはありがたいけど、後ろから乗って、前に人がいっぱいで降りられないことが多いから」(利用者)
確かに、降りるときの運賃の支払いで出口付近が混雑しています。これを少しでも解消しようと、桜の観光シーズンを前に京都市バスは47年ぶりとなる改革を始めました。
「清水寺などの観光名所を巡る100号系統では、『前乗り後ろ降り』の方式がスタートしました」(記者リポート)
京都市バスが採用しているのは後ろから乗って前で運賃を支払って降りる「後ろ乗り前降り方式」。降りるときに前方のドアまで移動するため、人が溜まって混雑が起きることがあります。一方、前から乗った時に運賃を支払い、後ろから降りる「前乗り後ろ降り方式」では、後ろのドアが前方のドアより広く、車両の中央部にあることから前方と後方、両方の乗客がスムーズに降りられるといいます。京都市バスはおととし、「前乗り後ろ降り方式」の実証実験を行い、確かな効果が得られたのだといいます。
「メリットの1つは人の流れがよくなって、アンケートでは8割の人が降りがスムーズだったと。バスの停車時間が(平均)11.5秒短くなっている。道路をバスがさえぎる時間が短くなっているので、少しでも渋滞の緩和になるかな」(京都市交通局 高見孝幸担当部長)
1つのバス停あたりの停車時間が短くなることで渋滞の緩和にもつながったようです。こうした実験の結果を踏まえ、16日、京都駅から清水寺や銀閣寺へ向かう路線での導入が始まりました。利用した人の反応は…
「後ろ降りの方が前の方の人も後ろの人も降りやすいですよね、(降り口が)真ん中なので。そこがスムーズでした」
「いつも後ろから乗るイメージで後ろで待ってたら、前からと案内されて戸惑いました」
「正直うまくいっていると思います。ただ、前に行くお客さんもいるので案内はしっかりしていかないと」(高見孝幸担当部長)
滑り出しは順調のようですが、47年ぶりの改革とあってバスの運転手はまだ慣れていないようです。乗降口が変わったことでバスの停車位置も変更されましたが、感覚が違い通り過ぎてしまっていました。
Q.とまる位置がまちまちですよね?
「頑張って教育します」(高見孝幸担当部長)
今回の変更では、約60台のバスや停留所の改修などに2400万円がかかりました。初日ということで多少の混乱はあったようですが、京都市はこの「前乗り後ろ降り」方式をほかの路線でも広げていきたいとしています。
2019/03/18 20:12 MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190318/GE000000000000027034.shtml