0001樽悶 ★
2019/03/16(土) 18:41:08.20ID:TMr0jVB59◇大津・法明院 役人の数など注記
大量の古文書類が所蔵されていた三井寺の子院・法明院(ほうみょういん)(大津市)で、江戸時代中期の東山天皇の即位式が表現された絵図が新たに見つかった。そばで仕える役人の数などを細かく記録した注記(メモ)もあり、かつての即位の儀式を知るうえで貴重という。大津市歴史博物館で19日〜5月12日に速報展示する。
◇歴史博物館 19日から展示
古文書類は同博物館で開催中の企画展に伴って調査が続き、その過程で、今回の「東山天皇即位図」(縦約65センチ、横約120センチ)が発見された。
元々は版画だが、肉筆で鮮やかに彩色され、天皇を象徴する「高御座(たかみくら)」や周囲で仕える役人らを鮮やかに表現。さらに、役人の数や役割などを多くメモしている点が際立つ。奥書から、比叡山の僧侶・覚深かくじん(1637〜1707年)が書いたことが分かった。
東山天皇は1687年、霊元天皇の後を受けて即位。関連儀式は同年3〜4月に行われ、覚深は「三月二十一日御譲位」「四月二十八日御即位」(表記は旧字体)と記し、その日の儀式に関わった人なども日記のように記録している。
東山天皇の即位を伝える作品は、狩野派の絵師が描いた屏風(びょうぶ)(個人蔵、皇学館大神道博物館寄託)もあるが、鯨井清隆学芸員は「覚深が実際に見聞きしたことを書き入れたとみられ、類例がない史料。皇位継承が行われる年に見つかったのも喜ばしく、多くの人に鑑賞してほしい」と話す。問い合わせは同博物館。
読売新聞 2019/03/15
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20190315-OYTNT50203/