スウェーデンの研究機関は、過去5年間の国際的な武器の取り引きをまとめた報告書を発表し、世界最大の武器輸出国であるアメリカの世界シェアが36%にまで増加したほか、中東地域の輸入が急増したと指摘しています。
世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンのストックホルム国際平和研究所は11日、2014年から去年までの過去5年間の国際的な武器の取り引きをまとめた報告書を発表しました。
それによりますと、世界最大の武器輸出国であるアメリカの武器輸出は、去年までの5年間は、その前の2013年までの5年間に比べて29%増加し、世界全体に占めるシェアも6ポイント増えて36%になったということです。
また、アメリカに次ぐ武器の輸出国は、ロシアで世界全体の21%を占め、次いで、フランスが6.8%、ドイツが6.4%、中国が5.2%などとなっており、上位5か国で世界全体の4分の3を占めています。
一方、武器の輸入を見ますと、湾岸諸国を含む中東地域が、過去5年間は、その前の5年間に比べ87%増加していて、ほかの地域で軒並み輸入が減少する一方、中東地域だけが突出して増加しています。
ストックホルム国際平和研究所の研究員は「紛争や緊張が広まっている湾岸諸国では、アメリカなどからの武器の需要が高くなっている」と指摘しています。
3/11 21:51
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190311/k10011844471000.html
世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンのストックホルム国際平和研究所は11日、2014年から去年までの過去5年間の国際的な武器の取り引きをまとめた報告書を発表しました。
それによりますと、世界最大の武器輸出国であるアメリカの武器輸出は、去年までの5年間は、その前の2013年までの5年間に比べて29%増加し、世界全体に占めるシェアも6ポイント増えて36%になったということです。
また、アメリカに次ぐ武器の輸出国は、ロシアで世界全体の21%を占め、次いで、フランスが6.8%、ドイツが6.4%、中国が5.2%などとなっており、上位5か国で世界全体の4分の3を占めています。
一方、武器の輸入を見ますと、湾岸諸国を含む中東地域が、過去5年間は、その前の5年間に比べ87%増加していて、ほかの地域で軒並み輸入が減少する一方、中東地域だけが突出して増加しています。
ストックホルム国際平和研究所の研究員は「紛争や緊張が広まっている湾岸諸国では、アメリカなどからの武器の需要が高くなっている」と指摘しています。
3/11 21:51
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