2019年3月6日
地域経済を活性化しようと、深谷市は5月から、市内限定で使える地域通貨「negi(ネギー)」の導入に向けた実証実験を実施する。9月末までの期間中、スマートフォンなどを使ってQRコードで決済できる「ネギー」1億1000万円分を流通させ、本格導入への課題を探る。 (渡部穣)
市と協定を結んだ、ふるさと納税総合サイト運営会社「トラストバンク」(本社・東京都)がシステム構築を担う。
「一ネギー=一円」で、市内の実験参加店限定で使える仕組み。参加店舗は二百〜三百店になる見込み。利用を促すため、10%のプレミアムポイントを上乗せし、千円で千百ネギー分に交換できる。
スマホに不慣れな人のため、「ネギー」をチャージできるプリペイドカードも用意。カードとスマホの組み合わせでも決済できるようにするという。
一人が交換できる上限を五万円(プレミアム付きで五万五千ネギー)分とし、一億一千万円分の流通を目指す。上乗せ分の一千万円と人件費などの事務手数料二百二十万円は、トラストバンクからの寄付で賄う。ネギーとの交換は五月の大型連休明けからの予定。
トラストバンクの須永珠代社長はネギーの流通について「地域通貨を導入してお金を地元で循環させることで、地域経済が自立し、持続可能なものになっていけば」と狙いを説明。小島進市長は「地域通貨を市民の満足につなげたい」と話している。
ネギーに関する問い合わせは、市産業ブランド推進室
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201903/CK2019030602000164.html