毎日新聞 2019年3月3日 08時00分(最終更新 3月3日 11時31分)
https://mainichi.jp/articles/20190302/k00/00m/040/301000c
2020年卒業の大学生らが対象となる就職活動が本格的にスタートした。今年は学生優位の「売り手市場」であることに加え、
4〜5月のゴールデンウイーク(GW)が皇位継承に伴って10連休となるため、企業側はGW前に事実上の内定を出す方針を示すなど採用活動を前倒ししている。
学生からは「連休前に内定を得たい」との希望がにじむ。
就職情報会社のディスコが1〜2月に全国の主要企業を対象に実施したインターネット調査によると、
回答した1306社のうち、10連休中に採用活動を「まったく実施しない」と回答したのは38.1%。
GW前に内定(内々定を含む)を出し始める予定の企業は昨年7月段階の実績(45.2%)を上回る51・4%だった。
採用活動を例年より前倒しするスポーツ用品販売のゼビオは
「元号変更によるシステムトラブルなど不測の事態に備えて例年より1カ月ほど早く採用活動を始めており、連休中に実施する必要はない」とする。
働き方改革が進んだ影響もあるようだ。見送る企業からは、
「連休は採用担当の社員も休ませたい」(大手運輸業)、「ブラック企業と思われかねない」(大手金融機関)という声が出ている。
一方、「実施する」「一部実施する」は計17.6%。流通・商社(28.2%)やサービス業など(20.1%)の割合が高い。
10連休中も説明会や面接などを行う予定の吉野家ホールディングスは「連休中に東京に出てくる地方の学生のニーズがある」と説明する。
高島屋は「百貨店は休日も営業し、社員は働いている。学業面を考えても休日に行うことが望ましい」と準備を進める。
「未定/わからない」は44.3%に上る。採用活動が想定通りに進まない企業は連休中の実施を迫られることもありそうだ。
これに対して、ディスコが全国の大学3年生ら1322人から回答を得たネット調査では「ぜひやってほしい」が19.7%にとどまる一方、
「やらないでほしい」は38.7%、「やむを得ない」は41.6%だった。
「連休中も活動」「遊びもしたい」
昭和女子大3年の女子学生(21)は「内定を得るまではゆっくり旅行もできない。連休中も就職活動をしたい」。
成城大3年の男子学生(21)は「連休までに内定を取りたい。内定がなくてもリフレッシュのために休みたい気もする」と複雑な心境を明かす。
早稲田大3年の女子学生(21)は「連休がすべて就活だと疲れてしまうので遊びもしたい。
ただ、旅行に行くには今からチケットを取らないといけないので企業には早めに連休中のスケジュールを示してほしい」と語る。
大阪市立大3年の女性(21)は「心残りのない就職活動をしたいので、予定も入れていない」と就活を優先。
一方、同志社大3年の女性(21)は「3、4月の就活を振り返り、息抜きする機会にしたい」という。
神戸学院大3年の女性(21)は「本当はどこかに行きたいが我慢する」と本音を漏らした。
福岡大3年の男子学生(22)は「連休前にはせめて1社からは内定をもらいたい」、
福岡工業大3年の男子学生(21)は「連休前には内定を取りたいが、連休中も就職活動に取り組まないといけないだろう」とこぼす。
熊本大3年の女子学生(22)は「連休中にガンガン説明会をやっている会社は入社後も休みがないといううわさを聞くので、そこも少し気になる」と話した。
〜続きはソースで〜
◇ 合同企業説明会に参加する学生たち=千葉市美浜区の幕張メッセで2019年3月1日午前11時3分、藤井達也撮影
https://mainichi.jp/articles/20190302/k00/00m/040/301000c
2020年卒業の大学生らが対象となる就職活動が本格的にスタートした。今年は学生優位の「売り手市場」であることに加え、
4〜5月のゴールデンウイーク(GW)が皇位継承に伴って10連休となるため、企業側はGW前に事実上の内定を出す方針を示すなど採用活動を前倒ししている。
学生からは「連休前に内定を得たい」との希望がにじむ。
就職情報会社のディスコが1〜2月に全国の主要企業を対象に実施したインターネット調査によると、
回答した1306社のうち、10連休中に採用活動を「まったく実施しない」と回答したのは38.1%。
GW前に内定(内々定を含む)を出し始める予定の企業は昨年7月段階の実績(45.2%)を上回る51・4%だった。
採用活動を例年より前倒しするスポーツ用品販売のゼビオは
「元号変更によるシステムトラブルなど不測の事態に備えて例年より1カ月ほど早く採用活動を始めており、連休中に実施する必要はない」とする。
働き方改革が進んだ影響もあるようだ。見送る企業からは、
「連休は採用担当の社員も休ませたい」(大手運輸業)、「ブラック企業と思われかねない」(大手金融機関)という声が出ている。
一方、「実施する」「一部実施する」は計17.6%。流通・商社(28.2%)やサービス業など(20.1%)の割合が高い。
10連休中も説明会や面接などを行う予定の吉野家ホールディングスは「連休中に東京に出てくる地方の学生のニーズがある」と説明する。
高島屋は「百貨店は休日も営業し、社員は働いている。学業面を考えても休日に行うことが望ましい」と準備を進める。
「未定/わからない」は44.3%に上る。採用活動が想定通りに進まない企業は連休中の実施を迫られることもありそうだ。
これに対して、ディスコが全国の大学3年生ら1322人から回答を得たネット調査では「ぜひやってほしい」が19.7%にとどまる一方、
「やらないでほしい」は38.7%、「やむを得ない」は41.6%だった。
「連休中も活動」「遊びもしたい」
昭和女子大3年の女子学生(21)は「内定を得るまではゆっくり旅行もできない。連休中も就職活動をしたい」。
成城大3年の男子学生(21)は「連休までに内定を取りたい。内定がなくてもリフレッシュのために休みたい気もする」と複雑な心境を明かす。
早稲田大3年の女子学生(21)は「連休がすべて就活だと疲れてしまうので遊びもしたい。
ただ、旅行に行くには今からチケットを取らないといけないので企業には早めに連休中のスケジュールを示してほしい」と語る。
大阪市立大3年の女性(21)は「心残りのない就職活動をしたいので、予定も入れていない」と就活を優先。
一方、同志社大3年の女性(21)は「3、4月の就活を振り返り、息抜きする機会にしたい」という。
神戸学院大3年の女性(21)は「本当はどこかに行きたいが我慢する」と本音を漏らした。
福岡大3年の男子学生(22)は「連休前にはせめて1社からは内定をもらいたい」、
福岡工業大3年の男子学生(21)は「連休前には内定を取りたいが、連休中も就職活動に取り組まないといけないだろう」とこぼす。
熊本大3年の女子学生(22)は「連休中にガンガン説明会をやっている会社は入社後も休みがないといううわさを聞くので、そこも少し気になる」と話した。
〜続きはソースで〜
◇ 合同企業説明会に参加する学生たち=千葉市美浜区の幕張メッセで2019年3月1日午前11時3分、藤井達也撮影