https://www.hokkaido-np.co.jp/article/281769
大倉山ジャンプ競技場から見た札幌市内。PM2・5の濃度が上昇し、視界がかすんでいる=1日午後3時(小川正成撮影)
道内は1日、呼吸器系などへの影響が懸念される微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が各地で上昇した。札幌市の篠路測定局で午後9時に最大値が1立方メートル当たり210マイクログラムと通常の約20倍に達し、1日平均値でも環境省が定める注意喚起の指針値(1日平均値が同70マイクログラム)を超えた。濃度の高い状態は数日続く見通しで、道などは注意を呼びかけている。
札幌市は同日、市内で濃度が高めに推移していることを発表した。国と道、市の道内計24測定局のうち、午後9時までの最大値は小樽市の勝納局で同188マイクログラム、室蘭市の御前水地区局で同110マイクログラム、苫小牧市の糸井局で同102マイクログラムなど。濃度は日中に下がったものの、夜にかけて札幌や室蘭などで再び上昇した。
道によると、原因は現段階で特定できていないものの、ロシアや中国などで森林火災が起きると高くなる傾向があるという。道や札幌市は「呼吸器に疾患のある人や高齢者、子供は外出時にマスクを着用する、家の窓の開閉を最小限にするなどの対策を」と呼びかけている。(斉藤千絵、久保吉史)
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