去年1年間の国内の広告費は「インターネット」の広告が前の年より16%余り増えて、5年連続でふた桁の伸びとなり、「地上波テレビ」に一段と迫る形となりました。調査を行った「電通」は「ことしはインターネットが地上波テレビを逆転するだろう」と話しています。
大手広告会社「電通」の推計によりますと、去年1年間の国内の広告費は6兆5300億円で、前の年と比べて2.2%増え、7年連続の増加となりました。
このうち「インターネット」の広告費は1兆7589億円と、前の年より16.5%増え、5年連続でふた桁の伸びとなりました。
一方、首位の「テレビ」は「地上波テレビ」と「衛星メディア関連」の広告費を合わせて1兆9123億円と、前の年より1.8%減りました。
このうちの大半を占める「地上波テレビ」は1兆7848億円で、「インターネット」との差は259億円まで縮まっています。
記者会見した「電通メディアイノベーションラボ」の北原利行研究主幹は「インターネットの広告費がこのまま伸びていけば、ことしは地上波テレビを逆転するだろう。新元号となるこの1年はさまざまなイベントがあり、広告費が増えていくと期待している」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190228/k10011831401000.html