本堂
石門
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西大寺会陽本番前に「水垢離行」 １６日夜、宝木争奪の裸祭り
福を授かるという宝木（しんぎ）を求めて男衆が争奪戦を繰り広げる裸祭り「西大寺会陽」（国重要無形民俗文化財）が１６日夜、西大寺観音院（岡山市東区西大寺中）で開かれる。本番が迫った観音院では参加予定者らが冷水の中で祈りをささげる「水垢離行（みずごりぎょう）」に励んでおり、１５日朝には照明や安全柵の設営作業が行われた。
この日は午前９時半ごろから約１５人が垢離取り場へ向かい、坪井綾広住職（４２）らと読経して心身を清めた。同市東区、自営業男性（３１）は「日々高ぶってくる気持ちを冷水に入ることで静め、落ち着いて当日を迎えたい」と話した。
１５日午後６時からは前夜祭に当たる「会陽宵祭り」を開催。僧侶のバンドによる奉納演奏や、女性を対象に約１千個の餅をまき、福引で福女２人を決める「五福餅まき」がある。
１６日は午後３時２０分から「第４８回少年はだか祭り」が開かれ、子どもたちが福男児の座を狙う。夕方からは境内で会陽甚句や太鼓の披露、午後７時ごろに吉井川河川敷から約３千発の花火が打ち上げられ、男衆の「地練り」が徐々に熱を帯びる。五穀豊穣（ほうじょう）などを願う「修正会（しゅしょうえ）」が結願（けちがん）する午後１０時、本堂の御福窓から一対の宝木が投げ込まれる。
今年の祝い主は旭電業（岡山市南区西市）と山陽新聞社（同市北区柳町）が務める。
観音院は１６日午後８時から会場の様子をインターネット上でライブ配信。ケーブルテレビのｏｎｉビジョンは１６日午後８時半〜１０時１５分、中継放送する。
会場周辺は１６日午後３時２０分〜１７日午前０時ごろ、車両の通行が規制される。駐車場は西大寺グリーンテラス（同市東区西大寺南）などに設ける。両備バスとＪＲ西日本岡山支社はそれぞれ臨時便を運行する。
去年の動画。
