日本語の中から43の語句を取り出して、英語に訳した本が出版された。欧米人にとって生き方を変えるヒントになりそうなアイデアが紹介されている。その中から特に印象的な7つを選び出した。
「丁寧」=ひとつひとつの動作に心を込めて正確に行う、折り目正しい態度。自分の手腕が優れていることを示すため、最大限の注意を払って振る舞うこと
「無言の行」=沈黙を保つという修行。行動を起こす前にいったんよく考えなさい、反射的に動くのではなく考えて行動しなさい、と説く
「不均斉」または非対称の美=均斉は完璧さを意味し、人間の生活体験からはかけ離れている。均斉に代わる何かがあるはずだと感じさせ、変化を受け入れるような芸術形式が必要だ
「物の哀れ」=美の移ろいやすさ。まばゆい命のサーカスを目の当たりにして万物の無常を思い、しんみりと高まるほろ苦い感情
「しょうがない」=文字通り「手段も方法もない」という意味。私たちはこの言葉のおかげで、時には物事をありのままに受け入れるしかないのだと思い返し、負の感情を手放すことができるようになる
「幽玄」=神秘的で奥深いものをたたえる表現。はっきりと言葉に出さないからこそ醸し出される美しさを示す。「簡素」と深いつながりがあり、目に見える部分のさらに奥まで感じ取りなさいと説く
「こだわり」=ひたむきな情熱と自己鍛錬の精神に突き動かされ、努力に気付いてもらえないこともあると承知のうえで、何がなんでもきちんと細部に注意を払う姿勢
![心がちょっと穏やかになる7つの日本語 ->画像>2枚](https://rz.anime-tube.win/pic.php?http://i.imgur.com/Cp3lB4P.jpg)