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苦情増加の外貨建て生命保険商品 顧客保護強化へ 全銀協
2019年2月14日 21時35分
銀行窓口での販売が伸びている外貨建ての保険商品に対して、契約者などから苦情が増えていることから、全国銀行協会は、顧客保護の取り組みを強化する方針を示しました。
外貨建ての生命保険商品は、比較的高い利回りが見込めるとして、銀行の窓口を通じた販売が急速に伸びていますが、契約者からは、円高になった際に元本割れする可能性があることなどリスクの説明が不十分だと言う苦情も増えています。
これについて、全国銀行協会の藤原弘治会長は14日の記者会見で、「多くの苦情があったことを考えれば、何をすべきだったか真摯(しんし)に受け止める必要がある。お客さんに向き合う立場として責任を持たないとならない」と述べました。
そのうえで、銀行業界として生命保険各社が作る資料を活用してリスクなどについて十分な説明を行うほか、特に高齢者については、契約の際、親族に同席を要請してリスクの確認を徹底するなど、顧客保護の対応を進めるとしています。
一方、日銀がマイナス金利政策を導入してから3年になることについて、藤原会長は「金融緩和の長期化による副作用が累積し顕在化してからでは対処が難しいので、金融政策としても先回りした対応が必要だ」と述べ、金融機関の収益の悪化といった副作用に懸念を示しました。