https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47221726
トランプ氏支持者がBBCカメラマンに暴力 決して意外ではなかった
2019年02月13日
ジョン・ソープルBBC北米編集長
BBCカメラマンのロン・スキーンズが襲われたと聞いて驚いた――と、そう言いたいのはやまやまだ。ショックを受けたとさえ、言ってみたい。しかし実のところ、驚いてもいないしショックを受けてもいない。
ロンが無事で、取材チームも無事だとまず確認してから、これは特に意外でも何でもない出来事だと私は思った。何がショックだったかというと、自分のそういう反応だ。というのも、自分の仕事を真面目にしているだけの人が、あんな風に押し倒されるなど、あってはならないはずなのに。憲法修正第1条と報道の自由を大事にしているはずの国で。しかし、今回のようなことが起きるのはもうずっと、時間の問題だったのだ。
その話をする前にまず、ロン・スキーンズについて少し言いたい。うちの取材チームで、ホワイトハウス敷地内に速やかに入れる「ハードパス」を持っているカメラマンは、ロンだけだ。私もハードパスを持っている。なので、私がホワイトハウスの外で生中継している時はたいてい、ロンと組んでいる。
ロンほど優しくて礼儀正しくてまっとうで、そして国を愛している人はそうそういない。正直言って私は過去に何人か、反論が多く挑発的で全体的にけんか腰なカメラマンと仕事をしてきた。ロンには、一切当てはまらない。
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