兵庫県明石市の泉房穂前市長が部下の職員に暴言を浴びせて辞職した問題で、兵庫県の井戸敏三知事は4日の定例会見で「出処進退は政治家自らが判断することだが、もし再度(次の市長選に)立候補されるなら、いかがなものかということになる」と前市長の出直し選に否定的な見解を示した。
泉前市長は1日の辞職会見で、次期市長選への立候補の可能性について「周りの人の意見をまずは聞きたい」と明言を避けたが、立候補し当選すると、再び4月に選挙しなければならない。井戸知事は「辞職のタイミングが統一地方選に近接した時期。立候補するならいかがかと評価されても仕方ないのでは」と指摘した。
職員とのやりとりが音声データに残っていたことに対しても「想像を絶する。市長対部下の緊張関係が続いていたのかと驚いている」と言及。その上で「私だってパワハラに近いことを言うかもしれない。他山の石としたい」と語った。
一方、暴言自体については「『火を付けてこい』は言い過ぎだが、『自分が土下座して理解が得られるなら行く』ともおっしゃっていて、人ばかり責めている訳ではない」と一定の理解を示した。(前川茂之)
神戸新聞NEXT 2019/02/04 22:15
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