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ベネズエラ情勢 専門家「混乱が続けば石油価格の乱高下も」
2019年2月3日 17時23分
混乱するベネズエラ情勢で政権側と反政権側の対立が国際社会を巻き込む事態となっていることについて、専門家に「米中ロのねらい」と「日本への影響」について聞きました。
石油埋蔵資源量が世界一 経済的影響出る可能性
混乱するベネズエラ情勢で政権側と反政権側の対立が国際社会を巻き込む事態となっていることについて、キヤノングローバル戦略研究所の宮家邦彦研究主幹は「アメリカは自分たちの裏庭のような地域で、反米政権が望ましくない方向に進んでほしくないと考えている。対するロシアはアメリカに対して何らかの影響力を及ぼすために中南米での存在感を示そうとしている。また、中国は増大する自国のエネルギー需要を満たす先を多角化したいという思惑で関わっている」と述べ関与する国々のねらいを分析しています。
そのうえで、今後の見通しについて「マドゥーロ政権が反政府側のグアイド国会議長に対して何らかの強硬措置をとるかどうかが鍵になる。そうなれば、アメリカを始め周辺国が軍事的な介入を含めたなんらかの行動を取ることが現実味を帯びてくる」と述べマドゥーロ政権の出方に注目する見方を示しました。
一方、アメリカと、中国、ロシアの対立については「両国は軍事的な介入をしても確保しなくてはいけない利益があるとは思えず、対立がさらに悪化していくとは考えにくい」としています。
日本への影響としては「日本の安全保障に直接に関わる事態ではないが、石油の埋蔵資源量が世界一の産油国でもあり、政治的な混乱が続けば、石油価格の乱高下を招き、経済的な影響が出る可能性がある」と指摘しています。
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