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成田空港で旅客機脱輪 関係者が事前に“滑りやすい場所”把握
2019年2月2日 6時42分
1日、成田空港に着陸した旅客機が誘導路で脱輪したトラブルで、雪の影響で空港内に滑りやすい場所があったことを、事前に複数の関係者が把握していたことがわかり、国土交通省は当時の関係機関の対応や旅客機の操作について確認することにしています。
1日朝、成田空港に到着した日本航空の旅客機が誘導路で脱輪し、2本ある滑走路のうち、A滑走路が7時間にわたって閉鎖されました。
雪の影響でタイヤが滑ったとみられ、旅客機は滑走路の運用終了後に移動のための作業が行われ、2日午前5時ごろ、誘導路から移されました。
その後の取材で、このトラブルの前にB滑走路に着陸した旅客機のパイロットから、誘導路に滑りやすい場所があると、管制官に報告があり、後続の着陸機に注意が呼びかけられていたことがわかりました。
日本航空のパイロットもこうした注意を把握していて、会社の聞き取りに対し「誘導路に入る際、十分に減速したが滑った」と話しているということです。
一方、成田空港会社は運用が始まる午前6時前に、現場の誘導路の一部に氷があることを確認して、凍結防止剤をまきましたが、走行に支障はないと判断し、パイロットに注意を呼びかける手続きはとっていませんでした。
国土交通省は当時の関係機関の対応や旅客機の操作について確認することにしています。