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保安検査で包丁見逃し「騒いでいた子どもに気を取られた」
2019年1月31日 16時51分
1月21日、手荷物に入っていた包丁4本が成田空港での保安検査をすり抜けた問題で、担当した検査員が、「近くで子どもが騒いでいたので気を取られてしまった」と説明したことが分かりました。空港会社は、ほかの検査会社も含め、改めて適切な検査の徹底を要請しました。
今月21日、成田空港の第1ターミナルで、ペルー人の旅行者が刃渡り20センチほどの包丁4本を手荷物のバッグに入れたまま、保安検査を通過しました。
成田空港会社によりますと、包丁はエックス線の検査でモニターに映し出されていましたが、担当した保安検査員は、「近くで子どもが騒いでいたので気を取られてしまった」と見逃しの理由を説明したということです。
保安検査の際、モニターから目を離す場合は、いったん手動で画像を止めることになっていますが、徹底されていませんでした。
保安検査を担当した会社は所属するすべての検査員に対し、改めて国が定める保安検査の手順を徹底するとともに、1人がモニターを監視する時間をこれまでの30分から、20分に短縮するなどの再発防止策をまとめ、空港会社に報告しました。
成田空港会社の夏目誠社長は、31日の記者会見で、「同様の問題が起きないよう空港で保安検査を担当するほかの会社にも再発防止を要請した」と話しました。