静岡市は月2回行う市長の定例記者会見について、今月からインターネットで生中継を始めた。
「大げさなことを言うと、記者会見のやりとりを世界に発信できる。私もちょっと身だしなみを整えてきた」。田辺信宏市長は10日の記者会見で、冗談交じりに生中継開始をPRした。
中継は動画投稿サイト「ユーチューブ」で閲覧できる。初回のこの日は約45分間で視聴者は18人にとどまったが、市広報課はフェイスブックやツイッターで会見日程の事前告知に力を入れる考えだ。
市は前市長時代の2007年度から、記者会見開催後に動画を市のホームページに掲載してきた。ただ、動画は会見前半に市長が発表する項目のみで後半の質疑応答は省いており、会見録も載せていなかった。
これに対して、昨年2月定例議会で市議から情報発信の方法を問われ、4月からは動画全編と会見録を掲載し、生中継の準備も進めてきた。
県は知事の記者会見を06年1月から生中継しており、各回の視聴者は「100人に届かない程度」(県広聴広報課)だが、静岡市内の企業広報担当者は「行政トップの考えをいち早く知りたいので知事会見は毎回見ている。静岡市長の会見もチェックしたい」と歓迎する。
2019年01月15日 08時13分
YOMIURI ONLINE
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