熊本赤十字病院(熊本市東区)の宮田昭副院長(62)と
同病院国際医療救援部の曽篠恭裕救援課長(47)が昨年秋、
災害支援物資に電子(IC)タグを付けて携帯端末で管理し、
必要な分量を被災地に迅速に届けるシステムの特許を取得した。
水や食料、トイレ用品など必要な支援物資をいち早く把握し、
優先度をつけて被災地へ届けるのが狙い。熊本地震では支援物資の
配布にばらつきやだぶつきがあり、在庫管理にも手間がかかるなどの
課題が上がった。
特許を取得したのは、電子タグと携帯端末を活用した
「救援支援システム」。被災地から端末で必要な支援物資のボタンを
押すと、タグが光り、管理者が物品を探す手間を省くという。
在庫も確認できるようになる。
備蓄先は病院や学校、役所などを想定。国内の日赤が持っている
災害用の医療救援資材の管理からスタートし、備蓄場所を増やしながら、
被災地から最も近い場所から届けられるようにする。消費期限も管理し、
災害時に融通し合える仕組みも作るという。
移動式トイレや電源装置なども対象。電子タグなどの機器を開発に加え、
物流業者との連携を進めていく。宮田副院長は「避難所に必要な物資を
すぐに届けて、もっと早く、もっと多くの人を助けたい」と話している。
(2019年1月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載[文化生活部・林田賢一郎])
https://this.kiji.is/454463208821294177?c=39546741839462401
同病院国際医療救援部の曽篠恭裕救援課長(47)が昨年秋、
災害支援物資に電子(IC)タグを付けて携帯端末で管理し、
必要な分量を被災地に迅速に届けるシステムの特許を取得した。
水や食料、トイレ用品など必要な支援物資をいち早く把握し、
優先度をつけて被災地へ届けるのが狙い。熊本地震では支援物資の
配布にばらつきやだぶつきがあり、在庫管理にも手間がかかるなどの
課題が上がった。
特許を取得したのは、電子タグと携帯端末を活用した
「救援支援システム」。被災地から端末で必要な支援物資のボタンを
押すと、タグが光り、管理者が物品を探す手間を省くという。
在庫も確認できるようになる。
備蓄先は病院や学校、役所などを想定。国内の日赤が持っている
災害用の医療救援資材の管理からスタートし、備蓄場所を増やしながら、
被災地から最も近い場所から届けられるようにする。消費期限も管理し、
災害時に融通し合える仕組みも作るという。
移動式トイレや電源装置なども対象。電子タグなどの機器を開発に加え、
物流業者との連携を進めていく。宮田副院長は「避難所に必要な物資を
すぐに届けて、もっと早く、もっと多くの人を助けたい」と話している。
(2019年1月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載[文化生活部・林田賢一郎])
https://this.kiji.is/454463208821294177?c=39546741839462401