https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181231/k10011764051000.html
国立公園でもニホンジカ捕獲へ 農作物被害の食い止め対策で
2018年12月31日 4時41分
ニホンジカによる農作物の深刻な被害を食い止める新たな対策です。環境省は自然保護の観点から、これまであまり行ってこなかった国立公園でも、ニホンジカを積極的に捕獲する指針を今年度中に作ることを決めました。
環境省によりますと、ニホンジカは平成28年度末の時点で、全国におよそ270万頭が生息していると推計され、農作物や樹木などが食い荒らされる深刻な被害が出ています。
これを食い止めようと、国は2023年までに生息数を117万頭と、半数以下に減らす計画を立てていますが、そのためには年間45万頭前後で推移している捕獲数を1.5倍程度に増やす必要があります。
このため、環境省は自然保護の観点からこれまであまり行ってこなかった国立公園でも、積極的に捕獲する新たな指針を今年度中に作ることを決めました。
指針には航空機で上空からレーザーを照射し、シカの生息場所や移動経路などを調べる新たな調査や、ほかの動植物に影響が出ない方法を公園ごとに決めることなどが盛り込まれる見込みです。
全国に34ある国立公園でのニホンジカの捕獲は、これまでは被害が特に深刻な「尾瀬国立公園」など8つの公園にかぎられ、このほかの26の公園では、ほとんど行われてきませんでした。
専門家からは農作物などを食べたシカが逃げ込む「安全地帯」になっているという指摘も出ていて、環境省は今後、新たな指針を基にすべての国立公園で捕獲を進める方針です。
国立公園でもニホンジカ捕獲へ 農作物被害の食い止め対策で
2018年12月31日 4時41分
ニホンジカによる農作物の深刻な被害を食い止める新たな対策です。環境省は自然保護の観点から、これまであまり行ってこなかった国立公園でも、ニホンジカを積極的に捕獲する指針を今年度中に作ることを決めました。
環境省によりますと、ニホンジカは平成28年度末の時点で、全国におよそ270万頭が生息していると推計され、農作物や樹木などが食い荒らされる深刻な被害が出ています。
これを食い止めようと、国は2023年までに生息数を117万頭と、半数以下に減らす計画を立てていますが、そのためには年間45万頭前後で推移している捕獲数を1.5倍程度に増やす必要があります。
このため、環境省は自然保護の観点からこれまであまり行ってこなかった国立公園でも、積極的に捕獲する新たな指針を今年度中に作ることを決めました。
指針には航空機で上空からレーザーを照射し、シカの生息場所や移動経路などを調べる新たな調査や、ほかの動植物に影響が出ない方法を公園ごとに決めることなどが盛り込まれる見込みです。
全国に34ある国立公園でのニホンジカの捕獲は、これまでは被害が特に深刻な「尾瀬国立公園」など8つの公園にかぎられ、このほかの26の公園では、ほとんど行われてきませんでした。
専門家からは農作物などを食べたシカが逃げ込む「安全地帯」になっているという指摘も出ていて、環境省は今後、新たな指針を基にすべての国立公園で捕獲を進める方針です。