米軍機墜落事故 行方不明者の捜索打ち切り
2018年12月11日 15時11分
高知県沖でアメリカ軍岩国基地の戦闘攻撃機と空中給油機が接触し海上に墜落した事故で、自衛隊は、アメリカ軍などとの調整を受けて行方がわかっていない５人の捜索を打ち切りました。
今月６日の未明、山口県岩国市にあるアメリカ軍岩国基地に所属するＦＡ18戦闘攻撃機とＫＣ130空中給油機が、高知県沖の上空で訓練中に接触して墜落しました。
２機には合わせて７人が乗っていて、これまでに戦闘攻撃機に乗っていた２人が救助されましたが、このうち１人が死亡しました。
自衛隊は、行方がわかっていない空中給油機の乗員５人の捜索をアメリカ軍や海上保安庁とともに続けてきましたが、アメリカ軍などとの調整を受けて11日午前６時で捜索を打ち切りました。
防衛省は、事故の原因などについて、アメリカ軍に問い合わせて確認を進めることにしています。
在日米軍 捜索の打ち切りと５人死亡発表
アメリカ軍は、自衛隊や海上保安庁などの協力を得て、行方がわかっていない空中給油機の乗員５人を捜索してきましたが、在日米軍司令部は11日午後、声明で「苦渋の決断だ」として捜索活動の打ち切りと５人の死亡を発表しました。
今回の事故について、アメリカ軍は事故の評価では最も重大な「クラスＡ」に分類し、当時の状況や原因の詳しい調査を進めています。
