2018年12月2日 20:34 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38446780S8A201C1EAF000/
【カイロ=飛田雅則】イスラエル警察は2日、同国の通信大手に便宜を提供する代わりに、同社傘下のニュースサイトに好意的な記事を書くように求めたとして、ネタニヤフ首相とサラ夫人を起訴するように検察当局に勧告した。ネタニヤフ氏に対する起訴勧告は3件目となる。同氏はすぐに疑惑を否定する声明を出した。
検察は「ネタニヤフ氏は賄賂を受け取った」とも指摘した。同氏をめぐっては今回の起訴勧告とは別に、実業家から高額品を不正に受け取った疑いや、有力紙に対して自身に有利な報道をするように要求した疑いがもたれている。イスラエル警察は2月に、同氏を起訴するように検察に勧告していた。
これまでの勧告を受けて、検察は同氏を起訴するか検討を続けている。仮に起訴されれば、ネタニヤフ政権にとって打撃となる。