・トランプ大統領のWikipedia画像がペニスに置き換えられる事態が発生
Wikipedia上には歴史上の出来事や土地、企業、プロダクト、著名人などに関する詳細な情報が書かれたページが多数存在します。第45代アメリカ合衆国大統領である「ドナルド・トランプ」大統領もWikipedia上にページを持つひとりですが、そこに掲載されている画像が本人の写真から陰茎(ペニス)の写真に置き換えられる、というイタズラが複数回にわたって行われています。
Wikipedia’s Trump penis vandals have struck again - The Verge
https://www.theverge.com/2018/11/24/18110545/wikipedias-trump-penis-vandalism-account-hacking
2018年11月23日(金)、英語版のWikipedia上で荒らし行為を行っているグループが、トランプ大統領の画像をペニスの写真に置き換えました。これにより、Appleの音声アシスタントであるSiriに、「トランプ大統領は何歳？」と尋ねると、トランプ大統領の写真の代わりにペニスの写真が表示されるようになってしまったそうです。
それ以降、Wikipedia上のトランプ大統領のページは、荒らしと正規の編集者により少なくとも5回以上編集されることとなります。荒らしはペニスの写真を「64 year old 3.JPG」といったような、ファイル名だけを見れば無害なものに編集することで、編集者の目をすり抜けようとしていたそうです。また、荒らしはさまざまなペニスの写真を使用することで、「ファイルの指紋」を用いて同じ画像を検出する技術をかいくぐってきたとのこと。
荒らしによる攻撃を受けたことで、トランプ大統領のWikipediaページは拡張された保護の対象となりました。これにより、トランプ大統領のWikipediaページは、「アカウント作成から30日以上が経過しており、それまでに500回以上編集を行ってきたアカウント」でなければ編集できなくなっています。このシステムはWikipediaでの不正な更新を阻止するためのもので、荒らしやボットの「悪意ある編集」からWikipedia上のコンテンツを保護するための役割を担っているとのことです。海外メディアのThe Vergeは「このシステムで保護されたことで、荒らしがたった1度の冗談(荒らし行為)のために1か月もアカウントを運用するようなことはないだろう」と、トランプ大統領のWikipediaページに群がっていた荒らしたちが消えるであろうと予測しています。なお、荒らしによるトランプ大統領のWikipediaページへの攻撃は、Wikipediaのメインページ上への攻撃にもつながっているそうです。なお、The Vergeによると「Wikipediaのメインページ上への攻撃は2016年以来3度目になる」とのこと。
こうしてWikipediaと荒らしによる争いは収束したかに思えたのですが、一部の荒らしは保護されたはずのページを編集する方法を見つけ出しているそうです。Wikipedia上で信頼できる編集者として活動するTheSandDoctorというアカウントによると、トランプ大統領のWikipediaページ上で行われている直近の荒らし行為では、信頼できる編集者のアカウントを不正にハッキングして編集が行われている模様。
Wikipediaは管理者アカウントに対して2段階認証プロセスを提供していますが、ハッキングされた編集者アカウントの多くは管理者アカウントにはなっていないため、攻撃を受ける可能性があるとのこと。また、ほとんどのアカウントが数か月もの間使用されていないため、従来のアカウント乗っ取り技術に脆弱である可能性が高くなるとも指摘されています。なお、The Vergeによるとハッキング攻撃を受けた5つのアカウントのうち4つが、荒らし行為を行ったことからWikipediaのページを編集できなくなっているそうです。
なお、Wikipediaのトランプ大統領のページにある公開編集フォーラム上では、編集者アカウントのひとつが「ハッカーがどのくらいの数のアカウントを持っているかはわかりませんが、それがたくさんあることは明らかです。このような記事の編集をロックすることは珍しいことかもしれないが、そうしなければいけない場合はするべき」と記しています。
2018年11月25日 22時00分 GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181125-wikipedia-trump-photo/
Wikipedia上には歴史上の出来事や土地、企業、プロダクト、著名人などに関する詳細な情報が書かれたページが多数存在します。第45代アメリカ合衆国大統領である「ドナルド・トランプ」大統領もWikipedia上にページを持つひとりですが、そこに掲載されている画像が本人の写真から陰茎(ペニス)の写真に置き換えられる、というイタズラが複数回にわたって行われています。
Wikipedia’s Trump penis vandals have struck again - The Verge
https://www.theverge.com/2018/11/24/18110545/wikipedias-trump-penis-vandalism-account-hacking
2018年11月23日(金)、英語版のWikipedia上で荒らし行為を行っているグループが、トランプ大統領の画像をペニスの写真に置き換えました。これにより、Appleの音声アシスタントであるSiriに、「トランプ大統領は何歳？」と尋ねると、トランプ大統領の写真の代わりにペニスの写真が表示されるようになってしまったそうです。
それ以降、Wikipedia上のトランプ大統領のページは、荒らしと正規の編集者により少なくとも5回以上編集されることとなります。荒らしはペニスの写真を「64 year old 3.JPG」といったような、ファイル名だけを見れば無害なものに編集することで、編集者の目をすり抜けようとしていたそうです。また、荒らしはさまざまなペニスの写真を使用することで、「ファイルの指紋」を用いて同じ画像を検出する技術をかいくぐってきたとのこと。
荒らしによる攻撃を受けたことで、トランプ大統領のWikipediaページは拡張された保護の対象となりました。これにより、トランプ大統領のWikipediaページは、「アカウント作成から30日以上が経過しており、それまでに500回以上編集を行ってきたアカウント」でなければ編集できなくなっています。このシステムはWikipediaでの不正な更新を阻止するためのもので、荒らしやボットの「悪意ある編集」からWikipedia上のコンテンツを保護するための役割を担っているとのことです。海外メディアのThe Vergeは「このシステムで保護されたことで、荒らしがたった1度の冗談(荒らし行為)のために1か月もアカウントを運用するようなことはないだろう」と、トランプ大統領のWikipediaページに群がっていた荒らしたちが消えるであろうと予測しています。なお、荒らしによるトランプ大統領のWikipediaページへの攻撃は、Wikipediaのメインページ上への攻撃にもつながっているそうです。なお、The Vergeによると「Wikipediaのメインページ上への攻撃は2016年以来3度目になる」とのこと。
こうしてWikipediaと荒らしによる争いは収束したかに思えたのですが、一部の荒らしは保護されたはずのページを編集する方法を見つけ出しているそうです。Wikipedia上で信頼できる編集者として活動するTheSandDoctorというアカウントによると、トランプ大統領のWikipediaページ上で行われている直近の荒らし行為では、信頼できる編集者のアカウントを不正にハッキングして編集が行われている模様。
Wikipediaは管理者アカウントに対して2段階認証プロセスを提供していますが、ハッキングされた編集者アカウントの多くは管理者アカウントにはなっていないため、攻撃を受ける可能性があるとのこと。また、ほとんどのアカウントが数か月もの間使用されていないため、従来のアカウント乗っ取り技術に脆弱である可能性が高くなるとも指摘されています。なお、The Vergeによるとハッキング攻撃を受けた5つのアカウントのうち4つが、荒らし行為を行ったことからWikipediaのページを編集できなくなっているそうです。
なお、Wikipediaのトランプ大統領のページにある公開編集フォーラム上では、編集者アカウントのひとつが「ハッカーがどのくらいの数のアカウントを持っているかはわかりませんが、それがたくさんあることは明らかです。このような記事の編集をロックすることは珍しいことかもしれないが、そうしなければいけない場合はするべき」と記しています。
2018年11月25日 22時00分 GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181125-wikipedia-trump-photo/
