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大飯原発の廃炉計画を国に申請 約30年で建屋解体 関西電力
2018年11月22日 18時26分各地の原発
去年、廃炉が決まった福井県にある大飯原子力発電所1号機と2号機について、関西電力は22日、およそ30年かけて建屋を解体するなどといった計画を国に申請しました。
来年で運転開始から40年となる福井県おおい町にある大飯原発1・2号機について、関西電力は、安全対策に多額の費用がかかるなどとして去年、廃炉を決定しています。
22日は、関西電力と福井県とおおい町がそれぞれ、建屋の解体作業などを安全に進めるための協定を締結し、関西電力の幹部が廃炉の工程をまとめた計画を自治体側に説明しました。
計画では、国の認可からおよそ30年ですべての作業を終えること、配管や機器の除染や建屋の解体など、工程を4段階に分けて作業を進めること、作業に伴うおよそ2万3000トンの放射性廃棄物を適切に処分することなどが盛り込まれています。
このあと関西電力は、廃炉の工程について地元の合意が得られたとして、原子力規制委員会に計画を申請しました。
福島第一原発を除いて事故のあと廃炉が決まった原発は10基で、計画が認可されれば、出力が100万キロワット以上の大型の原子炉を廃炉にする国内では初めての作業が本格的に始まることになります。