「スマートメーター」で部品発熱16件 東京電力は公表せず
2018年11月18日 12時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181118/k10011715041000.html
電気の使用量を細かく計れる新型の計測器として、東京電力が家庭などに設置している「スマートメーター」で、部品の一部が発熱する不具合が、おととしから去年にかけて16件起きていたことが分かりました。これについて、消費者庁は火災事故としていますが、東京電力は公表していませんでした。
不具合があったのは東光東芝メーターシステムズが製造した「スマートメーター」で、東京電力が電気の使用量を細かく計れる新型の電気メーターとして約2万4000台を家庭などに設置しています。
東京電力によりますと、去年8月までの約1年間に、東京都内などで計測できなくなる不具合が16件相次ぎ、メーターを調べたところ、内部にある7ミリ四方の基板の一部が、発熱によって変色していたということです。
東京電力は「スマートメーターには燃えにくい部品が使われ、火や煙が出たり建物などに燃え移ったりする危険性はない」としていますが、機器に問題があったとして、今年度中にすべて交換する予定だということです。
この不具合について、消費者庁の事故情報データバンクシステムには火災事故として掲載されていますが、東京電力は公表していませんでした。
これについて、東京電力は「交換する際にはお客様に連絡しているが、火災につながるおそれがないため、無用の混乱を避ける意味でも公表はしていない」と話しています。