ドコモとAGCが開発したガラス製の透明な基地局アンテナ
NTTドコモとAGCは7日、窓ガラスの表面に貼れる携帯電話の基地局アンテナを開発したと発表した。通常は景観の問題から設置が難しいビルの窓ガラスに基地局を設置できるため、効率よくエリアを拡大できる。19年春から導入する。
ガラス製の透明なアンテナを開発した。2枚のガラスの間に透明な金属膜を配置し、これが基地局アンテナになる。外見は板状のガラスと変わらない。ビルの窓ガラスの内側にアンテナを取り付け、屋外を通信可能なエリアにする仕組みだ。
携帯電話の基地局は鉄塔やビルの屋上に設置することが一般的。携帯大手各社は通信量の急増に対応し、基地局のカバーエリアを狭くして設置数を増やしている。カバーエリアを狭くするためにはアンテナをビルの低層階に設置する必要があるが、ドコモによれば「景観を損ねることから設置場所の確保が課題になっている」という。
両社が開発したガラス製の基地局アンテナはこの課題を解消し、景観を損ねずにビルの低層階などに設置できる。ドコモは都内の一部で19年春から、第4世代のLTE方式の基地局アンテナとして導入を始める。今後は次世代通信規格「5G」の基地局アンテナの開発も目指す。AGCはドコモ以外の携帯電話事業者への販売も検討する。(堀越功)
2018/11/7 13:59
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37469570X01C18A1X12000/
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NTTドコモとAGCは7日、窓ガラスの表面に貼れる携帯電話の基地局アンテナを開発したと発表した。通常は景観の問題から設置が難しいビルの窓ガラスに基地局を設置できるため、効率よくエリアを拡大できる。19年春から導入する。
ガラス製の透明なアンテナを開発した。2枚のガラスの間に透明な金属膜を配置し、これが基地局アンテナになる。外見は板状のガラスと変わらない。ビルの窓ガラスの内側にアンテナを取り付け、屋外を通信可能なエリアにする仕組みだ。
携帯電話の基地局は鉄塔やビルの屋上に設置することが一般的。携帯大手各社は通信量の急増に対応し、基地局のカバーエリアを狭くして設置数を増やしている。カバーエリアを狭くするためにはアンテナをビルの低層階に設置する必要があるが、ドコモによれば「景観を損ねることから設置場所の確保が課題になっている」という。
両社が開発したガラス製の基地局アンテナはこの課題を解消し、景観を損ねずにビルの低層階などに設置できる。ドコモは都内の一部で19年春から、第4世代のLTE方式の基地局アンテナとして導入を始める。今後は次世代通信規格「5G」の基地局アンテナの開発も目指す。AGCはドコモ以外の携帯電話事業者への販売も検討する。(堀越功)
2018/11/7 13:59
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37469570X01C18A1X12000/