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アフガニスタン 地雷や不発弾による死者が過去最悪のペース
2018年11月3日 7時53分
アフガニスタンではことしに入り地雷や不発弾で命を落とす市民が毎月200人近くと過去最悪のペースとなっていて、国連は国際社会に対してアフガニスタンの状況に目を向けるよう呼びかけています。
アフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンや過激派組織IS=イスラミックステートによる襲撃やテロで治安が不安定なうえ、今も多くの地雷や不発弾が埋まっているとみられ、国連が除去活動を続けています。
こうした中、UNMAS=国連地雷対策サービス部のアフガニスタン事務所のパトリック・フルシェ所長がこのほどニューヨークの本部でNHKのインタビューに応じました。
この中でフルシェ所長は「ことしに入って毎月191人以上の市民が地雷や不発弾に触れて命を落としている」と述べ、地雷などによる市民の犠牲が過去最悪のペースとなっていることを明らかにしました。
さらに、フルシェ所長は「去年11月、ISの攻撃によって地雷の除去作業をしていた4人のスタッフが死亡した。われわれは事故よりも武装勢力の暴力で多くのスタッフを失っている」と述べて、ISによる襲撃が新たな脅威になっていると指摘し、国際社会に対してアフガニスタンの状況に目を向けるよう呼びかけています。
一方、旧タリバン政権に破壊されたバーミヤン遺跡周辺でことし6月から女性が地雷除去の活動を始めたことを明らかにし、日本の支援に謝意を表明しました。