スーツケースに隠した覚醒剤約2キロ(末端価格1億2000万円相当)を密輸しようとしたとして、警視庁組織犯罪対策5課と東京税関などは、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反の疑いで、住所不定、無職、堀川幸彦容疑者(31)を現行犯逮捕した。容疑を認めている。
組対5課によると、堀川容疑者はタイ国内でスーツケースを受け取り、羽田空港(東京都大田区)から日本国内に持ち込もうとしたところを税関職員が発見。覚醒剤はスーツケース内側の生地の裏に隠されていた。堀川容疑者は中身を知らされていなかったと説明しているという。
堀川容疑者は、インターネットの掲示板で「高額収入」などとうたう書き込みを見つけ、スーツケースを運ぶ仕事を請け負ったという。報酬は航空券代とホテル代込みで60万円だった。
逮捕容疑は、10月5日、タイから航空機で羽田空港に入国する際、スーツケースに覚醒剤約2キロを入れて密輸しようとしたとしている。
組対5課によると、羽田空港経由で、かばんなどに入れた違法薬物を持ち込む「携帯型密輸」は増加しており、今年の摘発件数は前年同期比11件増の23件。10月上旬には、羽田空港で同様の手口で覚醒剤を密輸しようとしたとして、男2人が同容疑で逮捕されている。
https://www.sankei.com/smp/affairs/news/181025/afr1810250043-s1.html