2018年10月22日 17時01分
年金データの入力ミスで年金が過少に支給された問題を受けて、会計検査院が厚生労働省のデータ入力業務について調べたところ、業者との９件の契約で、業務が完了していないのに代金を支払うなどの不適切なケースがあったことがわかりました。
ことし２月、10万人余りが年金を過少に支給された問題では、日本年金機構から年金データの入力業務を委託された東京の情報処理会社「ＳＡＹ企画」が入力漏れなどのミスをしたほか、契約に反して、中国の業者に業務を再委託していたことが明らかになっています。
これを受けて、会計検査院が、厚生労働省のデータ入力業務などについて昨年度までの５年分を調べたところ、すでに公表された２件以外に、児童福祉関連など９件の契約で不適切なケースがありました。
このうちの５件では、「ＳＡＹ企画」など４社に対し、期間内に業務が完了していないのに、厚生労働省の担当者が業務完了を確認したとする書類をつくって代金を支払っていたということです。
ほかの４件は「ＳＡＹ企画」から別の業者への契約に反した再委託で、会計検査院は厚生労働省に対し、法令順守の徹底など改善を求めました。
厚生労働省は「再発防止を徹底していきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181022/k10011680911000.html
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