新田原基地に米軍の弾薬庫や駐機場整備へ 宮崎
2018年10月20日 4時44分
有事などの緊急時にアメリカ軍の航空部隊を受け入れるため、宮崎県の航空自衛隊新田原基地に弾薬庫などを新たに整備する方針を、政府が地元自治体に伝えていたことが関係者への取材でわかりました。
宮崎県新富町にある新田原基地は、平成18年に日米両政府が合意した在日アメリカ軍の再編に基づき、緊急時にアメリカ軍の航空部隊を受け入れる機能が沖縄のアメリカ軍普天間基地から移転されることになっています。
その後は目立った動きはありませんでしたが、自治体関係者によりますと、最近になって九州防衛局が機能の移転に向けて必要な施設整備を始める方針を基地周辺の複数の自治体に伝えたということです。
新たに整備されるのはアメリカ軍が使用する弾薬庫や駐機場などで、来年度以降、設計作業などを本格化させる見通しだということです。
外務省によりますと、緊急時について明確な定義はありませんが、外国からの武力攻撃が予測される事態などの有事が想定されているということです。
取材に対し九州防衛局は「施設整備の具体的な内容は日米間で調整中で、内容が決定したという事実はありません。決定した段階で関係の皆様に改めて説明させていただきます」とコメントしています。
