秋のWindows 10大型アップデート、配信を一時中止。「ファイルが勝手に削除された」との苦情が相次ぐ
2018年10月8日 10時30分 Engadget 日本版
http://news.livedoor.com/article/detail/15415196/ マイクロソフトは一部ユーザーからの報告を受けて、Windows 10の大型アップデート「October 2018 Update」
(バージョン1809)配信を一時停止したことを発表しました。
発表によれば「アップデート後に一部ファイルが消失した」というユーザー報告を調査するためとのこと。すで
にマイクロソフトの公式フォーラムなど様々なコミュニティで「ドキュメントフォルダ内のファイルが勝手に削除
された」といった苦情が相次いでいました。
なお、今のところ問題のアップデートは、Windows Update経由で自動配信されていません。アップデートした
ユーザーは、マイクロソフト公式サイトから手動でダウンロードおよびインストールした人に限られています。
「インストール後、勝手にファイルが削除されていた」という報告は、大手掲示板Redditでも多くのユーザーが
投稿していました。ドキュメントフォルダ内が完全消滅した人もいれば、「いくつかのファイルやプログラムが
無くなっていた」という声もあります。アップデート後に「書類や写真、音楽、ビデオがなくなっていたことに気
づいた」という人もいます。
さらにマイクロソフトの公式フォーラムでは「23年分のファイル、220GBを全て消されました。とても信じられま
せん。1995年以来マイクロソフト製品を使用していたのに、こんなことは起きなかった」と嘆きの声もあがって
います。
一般的にWindows 10の大型更新プログラムをインストールする場合、システムフォルダ内に[Windows.old]
フォルダが作成され、システムファイルのほかユーザーファイルがバックアップされる可能性があります。
しかし、今回のデータ消失に見舞われた人々によれば、そこには何も見つからなかったとか。ユーザー本人
が事前にバックアップを取っておかないかぎり、消失したファイルの復元は困難と思われます。
マイクロソフト公式サイトでは、手動でアップデートファイルをダウンロードした場合は、新バージョンが出るまで
インストールしないよう注意を呼びかけています。
修正版がいつ配信されるか日にちは明らかではありませんが、23年分のファイル消滅という悲劇を繰り返さな
いよう祈るばかりです。