https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45571044
「いったいいつから眉がそんなに大事に」 苦しむ父親のぼやきビデオ拡散
2018年09月19日
デビー・ジャクソン、BBCスコットランド
英スコットランドのコメディアンが、娘の眉毛について激しくぼやいたビデオが拡散され、話題になっている。
23歳になる自分の娘が、「最高にいけてる」眉毛に必死すぎるとグラスゴー在住のギャリー・メイクルさんは、ビデオで激しくぼやいてフェイスブックに投稿した。しかし、その時点では、まさかこれほど大勢が自分の苦しみに共感してくれるとは、思ってもみなかったという。
ビデオはこれまで1500万回以上再生され、多くのコメントがつき、何度もシェアされ、メイクルさんは「眉毛反対運動の代表者」のような存在となった。
しかしメイクルさんは今でも、最新のアートメイク術「マイクロブレーディング」やインスタグラムで人気の「インスタ眉」が何なのか、まったく分からない。
ことの発端は今年9月初め。娘エインズリーさんの最新ブームについて、マイカーの中でビデオブログを撮影した。
ビデオの中でメイクルさんは、「23歳の娘がまだ親元に住んでいるんだけど、何が一番つらいって間違いなく、大丈夫だよ、お前の眉毛は最高にかっこいいよって、しょっちゅう言ってあげなきゃならないことだな」とぼやいた。
「女性の皆さん、いったいこれは何事ですか? 一体いつから、眉毛が女性の体で一番大切なパーツになったんだ?」
「今じゃもうひっきりなしだ。『パパ、私の眉毛好き? 私の眉毛、どう思う?』って」
メイクルさんのぼやきは大勢に響き、再生回数も増えていった。
メイクルさんの苦境に、大勢が共感したのだ。
メイクルさんはBBCラジオ・スコットランドの番組で、「ついつい車に乗って、ぼやき始めてしまった」と説明した。
「女の人は分かってない。男は、眉毛に気づいてやしないんだ。気づくとすれば、ごくたまに目にする形の変なやつ。残るほぼ99%の場合、男は眉毛に気づかないよ」
「娘には本当にいらいらする。ひっきりなしだから。いけてるかと言われるからそうだねって言うけど、違いなんか分かりゃしない」
「男は、君の眉毛なんてどうでもいいんだってば」
3分間のビデオはFacebookで拡散され、全国的に知られるソーシャル・メディア(SNS)アカウントでシェアされ、何百万回と再生された。
メイクルさんはビデオの中で、「娘はインスタグラム、ツイッター、Facebook、スナップチャットに眉毛の写真を投稿するんだ。まったく同じに見えるのに! 手入れしてもらった前でも後でも、まったく同じに見えるよ!」とこぼす。
スタンダップ・コメディアンのメイクルさんは、娘を頻繁にネタにしている。結果的に、シングル・ファザーとして子育てのあらゆる苦労を観客と共有してきた。エインズリーさんの生理さえも笑いのネタにしたほどだ。
メイクルさんは、そこまで知らないでいいということまで、知りすぎてしまうと言う。
「僕たち親子は何でも話すので。化粧にしろ、服のセンスにしろ。娘は僕をママ扱いする。実際に僕が彼女の、ママでありパパだから。ふだんはただニコニコうなずいているだけだけど、大事な単語が聞こえてきたら、ちゃんと耳を傾ける」
ではエインズリーさんは、自分がSNSの有名人になったことをどう思っているのか。しかも、眉毛が理由で。
「最高に面白がってる」とメイクルさんは言う。「自分の眉毛がいま一番人気だなんて、最高におかしいと。大勢の人がSNSでコメントしてくるのも、最高に面白いそうだ」。
(リンク先に続きあり)
(英語記事 Dad asks: 'When did eyebrows become so important?' and rant goes viral)
いったいいつから世界はそんなに眉毛の形に必死になったんだとメイクルさん
自分の眉毛が話題になって嬉しいという娘のエインズリーさんと父ギャリーさん
動画(字幕なし)